『ふとした瞬間』
いつもと変わらない何でもない日の
いつもと変わらない暮らしの中で
ふとした瞬間に遠い誰かを思い出す
それは遠方に越した友人や
別れたかつての恋人や
旅先で一度だけ話した人や
離れて暮らす家族や
昔飼っていた犬や鳥や
もう会えない人だったりする
そんな時、私は少しだけ手を止めて
その思い出を矯めす眇めつ眺める
どの思い出も今の私を形造る
大切な記憶だと再確認して
支えてもらっていた事を思い知る
すると頭の斜め後ろの方から誰かが
私を見守っていてくれる気がして
なぜかとても心強いような気持ちになる
そんなふとした瞬間の後は
誰かに恩返しするように
いつもより少しだけ頑張れる
『どんなに離れていても』
寂しがり屋の私のために
貴方がしてくれた約束
離れて過ごす夜は
22時にお月様を見て
お互いの事を想う
普段はそっけない貴方にしては
随分とロマンチックな約束は
私の心の支えになって
どんなに遠く離れていても
隣にいるような気がする
どんなに遠く離れていても
大丈夫だと強く思える
今夜も22時、私は窓の外の月を探す
「こっちに恋」「愛にきて」
花から花へと飛びまわる
あなたはまるで蝶々みたい
甘い甘い蜜はこっち
苦い苦い水はあっち
素敵な恋はこっち
悲しい恋はあっち
広い広い野原の中から
貴方に見つけてもらえるよう
こんなに春を香らせて
こんなに綺麗に咲いたから
どうかどうか逢いに来て
どうか今すぐ愛にきて
誰も彼も全ての人を好きでいたいのは
誰かを嫌う自分を嫌いになりたくないから
私は世界を丸ごと愛してみたい
そんな綺麗事の理想論を
腹の底から信じられるまで
私は藻掻きながら生きていく
いつかきっと手放しで
心の底から愛を叫べるように
『big love!』
『ささやき』
夜空で遊ぶお星様は
ぴかぴかと光って
ひそひそと小さな声で
内緒話をしているよ
ぴかっ
きらり
ひそっ…
ひそ…
しゃらりっ
ひそ……
きっと明日のお空のお天気を
相談しながら決めているの