失恋
恋をしたことがまだない。
だから、失恋もしたことがない。
やっぱり、悲しいのかな。
私にはまだわからない。

正直
正直者にはなれない。
かと言って嘘で固めるのも出来ない。
だから私はうまく混ぜている。
この話は嘘と本当が4:6。
この話は8:2。
これは1:9。
時と場合、相手、話、それを考えて配合する。
嘘は言ってない。
本当を編集したら嘘になっただけ。
普段それで過ごしているから、
正直に本心を言うときがどこか照れくさい。
……正直に本心を言ったとき、それに気付いてほしいな。
結局、埋もれてしまうのだろうけど。

梅雨
最初に浮かぶのは嫌なイメージ。
例えば、じめじめしていて蒸し暑いとか。
天気が悪くて頭が痛くなりやすいとか。
けれども過ごしてみれば上二つの嫌な部分を除けば案外嫌いではない。
理由は、嫌だなあと思っていても、
だるいとうずくまっていても結局なんにもならないから
楽しいこと探しをし始めるため。

一日が始まる。
朝食を食べ、
とりあえず少しの動きでも酷くなる頭の痛みを頭痛薬で抑える。
しばらくするとマシになり、ちょうど外に出る時間。
雨はどうにもならないため傘を差し、出発。
すると、気が紛れるから気分も明るくなる。

紫陽花を見つけて綺麗としばらく見る。
私は、この色が好き。
土の成分で色が変わる話を思い出す。
よく、紫陽花探しをしてここは……とかって調べたっけ。

実がなっている梅の木を見つける。
そういえば梅雨って
「梅の実が熟す時期に降る雨だから」
梅雨っていう説があった気がする。
梅……あ、梅シロップ！
私はよく家で作っていた梅シロップを思い出す。
毎年恒例。
水で割ると美味しい。
楽しみ。

時間は経って帰る時間。
この日は特に何もなく終わった。
たまに嫌な事があって雨で誤魔化しながら帰るんだよね、
そんなことを考えながら歩く。
多分、自分のメンタルが弱すぎるだけだけど。
よし、今日は気分がいい。
雨だけど楽しいから関係ない！
帰ったら大好きな読書でもしよう。
晴耕雨読とかって言うし。
何を読もうかな。
ちょうど雨はいいBGMになるし。

こんな感じで一日が進む。
気付けば梅雨が終わって夏になる。
今年も楽しもう。
梅シロップの水割り、飲みたい。

無垢
あの子は全く疑うことを知らなくて、
普通のことも見つけると嬉しそうに笑っていて、
本当に純粋無垢だった。
たまに純粋すぎてトラブルに巻き込まれないか心配だけど
その純粋さは日々の癒しだった。
真逆のところにいるのではないかと思えるような私も
一緒にいれば、浄化されてゆくような気がした。
これからも、その純粋無垢な部分を捨てないでほしい。

終わりなき旅
人生、かな。

死んだら終わり？
違う。
目的を達成したら？
違う。
そもそも目的なんて知らない。
目的を見つけたら？
違う。
見つけたら、達成させたい。
じゃあ達成したらでいいじゃん。
達成できない。
もしできたら？
次を見つけてしまう。
ゴール、ないね。
うん。

自問自答の会話文。