君の目を見つめると
やはり、とにかく目を合わすのが苦手な私。
でも、目は好き。
何かを語る人の前を向いてる目。
見ているのは希望か想像か現実か。
気になってしまう。
人の目。
底があるのかないのか、
透明ではない気がするのに透明と感じる目。
同じはずなのに、感情がなんとなくわかる目。
不思議だ。
少し聞いてみたくなる。
貴方の目には、何が映ってるのかを。
星空の下で
冬、外に出る。
夜なのでとても寒く、風邪をひく覚悟で見に行く。
実際、風邪を引いたこともあるのだが。
住んでいる場所は田舎ではないので、
星は普段あまり見えない。
なので空気の澄んでいて比較的明るい星が多い冬に見る。
「あれがオリオン座だから、これとこれで、冬の大三角形!」
よくはしゃいでいたのを覚えている。
今でも冬になれば帰り道に見上げることがある。
そのたび、星空の下で思い出を思い出し、探す。
私は冬は苦手だ。
寒いから。
でも、どんなに寒くても、
星を見たいから我慢する。
だから意外に嫌いじゃない。
また、見たいな。
それでいい
なんで私は、とか
あっちを選んでたら、とか
数えればいくつもいくつも後悔はある。
けれど、よく考えたら
「今」を選んでなければ会えなかった人、
見れなかった景色、
できなかった事、
たくさんあった。
どうしても嫌な部分ばかり目に留まるけど、
本当はいいな、と思える部分もある。
悩んで、迷って、後悔して、また進む。
それでいいのだと、思う。
「それでいい。」
1つだけ
お皿にたくさんのせられたお菓子。
友達とお菓子パーティー!と
それぞれ持ち寄ったもの。
時間が経つにつれ、減っていく。
帰る頃には1つだけになっていた。
それを見て目線で会話してしまう。
「誰が食べる?」
そんな無言の空気。
突然一人が
「最初はグー!」
と言い出す。
みんなつられてじゃんけんをする。
「はい!○○が勝ったから食べて!」
とてもいい思い出である。
大切なもの
案外、そう言われるとわからない。
一言いうなら
何でもない日常の一ページ、とか?
今日、読みたかった本が読めた〜!
とか、
見てみて!猫が寝てる、可愛い〜!
とか、
あ、虹だ。いいこと、あるかな?
とか、
今日のご飯は?……やった!
とか、
どこかにありそうな日常。
人生にはほとんど影響しなくて、
誰かにはどうでも良くて、
そんな些細なことかもしれない。
でも、その瞬間の心が温まる感覚が
とても好き。
なのに、気付けばまた、消えていく温もり。
しかも、全く同じ事が起きることはない。
だからこそ、大切。
忘れるかもしれないような、
そんな日常の一ページが。