阿呆豚

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7/22/2025, 10:38:37 AM

青いハイヒールで夜を彷徨うの
大きな道全体を見渡しながら真ん中を歩く
寂しい女の浅はかな見栄。

1週間前切ったあの男
泥沼を排気ガスと油汚れで煮込んだようなクズで
あいつの吸ってたタバコが今も鼻に残ってる
私も気づけば一緒になって吸っていて
今ではもう中毒だ。クソッタレ。

禁煙だ禁煙、そうでもしないと
あの日々の煙にずっと汚染されていくだけ。
それなのにいつまで経ってもやめられない。

またいつか。もういいか。
どうしようか。まあいっか。
あいつから教わったのは、私は自分の居場所を他人に押し付ける青い顔したブスだったこと。

大きな道の真ん中を青いハイヒールで歩く
朝日に背を向けて紫煙をふかしてどこまでも

7/12/2025, 4:04:22 PM

風に吹かれて聞こえた音は
あなたの声みたいで
涼し気で
熱くなった頭を一気に冷やすような
可愛げのあって
どこか裏のある音

透き通った風鈴の音が
暗くて湿ったくて息苦しい空間を
一気に軽くしたんだ

ありがとう感謝してるよ
もう聞けないけれど

僕はずっと縋って助かっているよ
過去に囚われる事は悪くないね
悪いことじゃないよね

悪いことじゃない

7/12/2025, 3:14:02 AM

最近は何をするにも嫌になる
朝、布団からでるのも嫌
靴を履くのも嫌
駅の改札をくぐるのも嫌
指示に従う事も
頭を下げることも
自分の間違えを認めるのも
何もかもが嫌

満たしたいのは自分の欲求
叶えたいのは幸せな夢
見失ったのは自分を取り持つ希望だった

7/7/2025, 10:47:52 AM

願い事とか特にない
毎日普通の世の中に合わせていれば
害もなく変化なく平和に終わっていく

今の時代に必要なのは
神や奇跡なんかに願うのではなく
廃れた現実を見て受け止める事である

だから夕飯の準備なんておいといて
僕に少し硬いその太腿を貸しておくれ

受け止めるという事は
諦めるという事だと僕は認識している
そうすると空の解像度が
少し上がるように思えるから。

歳をとって大切を背負った僕は
ほんの少し世界を受け止めたのかも知れない

6/30/2025, 10:34:53 AM

カーテンが隠したのは眩しいほどの太陽
少し曇った青空
家の前を歩く他人の視線

スカートが隠したのはあの子の綺麗な脚
思い出せない顔
僕という他人が送る視線

カーテンから香る冷めた春の匂い
スカートというか、君から香る
冷めきった桜の匂い

遠くて近い既視感
長くて速い時の流れ
リセットされないあの記憶

見つけたのは変わらない僕でした。

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