通りすがりの字書き

Open App
5/17/2024, 9:37:36 AM


かん違い。
気のせい。
思い込み。

愛なんて、存在しないもの。
形にもならないもの。

愛があれば何でもできる?なんてことはない。
そんなものはなくても、できることとできないものがある。

愛なんて、ただのまやかしさ。

お題『愛があれば何でもできる?』

5/15/2024, 1:51:34 PM

ピンポーン。
年に数回しか鳴らない呼び鈴にため息が出た。
出ずとも誰がきたのかは分かる。
「えー。本日この家は留守となっております。」
「どーでもいいから早く開けろ。暑いんだよこっちは。」
人の家を出張時のホテルと勘違いしている男に言われたくない。
次からは居留守にしよう。そう思いつつ、開錠する。
「なー晩飯食った?」
「ご飯ぽいのは食べてないなぁ」
そう言いつつ、缶チューハイとチーズを見せた。
「その食生活、今すぐやめないと絶対後悔するぜ。」 
ほーらまた始まった。オカンな説教。
「ご飯作るから、チーズはやめて、待っておきなさい。」
さてと、オカンな男の料理を待ちましょうかね。

お題『後悔』

5/15/2024, 9:52:28 AM

「そうね」
気のない返事を隣にいた友達に返す。
いつまで経っても、心はどこかに置き忘れたままだ。
過去に置いてきた心をとりに戻るまで、一体何年かかるのだろう。
「聞いてないな。まだ、あの時のまま?」
私は返事をする代わりに空を見上げた。
雲は風に身をまかせていれば、未来へ連れて行ってもらえるのに、人は心を置いてきたら未来へは進めない。
なんて不公平なんだろう。

私の未来は、あの人のそばに止まったまま。

お題『風に身をまかせ』

5/13/2024, 1:22:10 PM

つながった、叶った、報われた。
告白した時の相手の反応で、そう確信していた。
だが、1週間が経ち、2週間が過ぎ、連絡のない失われた時間の後、一文だけ連絡。

なんだろう、このとてつもない喪失感は。
私は何年も相手のなにを見てきたのだろう。
何年も何も気づけなかった失われた時間は本当に無意味だったのか、まだわからない。

お題『失われた時間』

4/25/2024, 1:38:12 PM

今日はよく頑張った。
朝から今まで、よく仕事した。
うん。私、よくやった。
三連休前の今日は、23時まで晩御飯も食べずに、全部仕事を終わらせた。
と自分に褒めたところで、何も意味はない気がするんだが、とりあえず、壮絶なる腹ペコをおさめるために、何か食べに行きたい。
が、しかし、この時間、開いている店も少なよね。
お酒を出す店、おもにBARしか思いつかない私の辞書に問題がある。
あきらめてコンビニでなんか買って帰るか。
そう思いつつ、横断歩道で空を見上げた。
こんな都会じゃ、星もあまり見えないが、今、流れ星に願いをするなら、いつもより美味しいご飯をお願いするなぁ。

「よう、こんな時間に散歩か?」
「流れ星がいたのかなぁ?」
「なに訳わからん事いっているのかなあ。君。」
飲食関連の雑誌編集者が私のことを酔っ払いか?いや、働きすぎておかしくなったか?どっちだ?とか言っているが、彼が神に見える。

これから、何かお願い事が空を見上げよう。うん、それがいい。


お題『流れ星に願いを』

Next