9/21/2024, 7:13:57 AM
大事にしたい
大事にしたい、誰よりも。
――だって、好きだから。
9/20/2024, 9:24:29 AM
時間よ止まれ
愛しいものがこの世から去ってしまう時、
人は時間よ止まれ、と強く願うのでしょうね。
時に関する小説はいろいろあると思いますが、この作品は鼻水を啜りながら夢中で読みました。随分前ですが、忘れられない小説の一つです。
時生(トキオ) 東野圭吾
9/19/2024, 8:42:43 AM
夜景
夜、ドライブで向かった山の展望台から、きらきら光る街の灯りを君と見下ろした。
「きれいだねえ」
「うん」
「あたしの家はあの辺かなあ」
弾む声で君は夜景を指差して、ぼくはあいまいに肯いた。
君とぼくが帰る家の灯りが、この夜景の中にあればいいのに。
――そうなればいいのに。
9/18/2024, 4:31:15 AM
花畑
昔、ある国の王様が、
見渡す限りの花畑をお妃様に贈りました。
色とりどりの花が咲き乱れる花畑は、
夢のように美しく、芳しい香りに満ちていたそうです。
わたしは一輪のシロツメクサを手にとって、
押し花にしようとその童話の本に挟みました。
そう、あなたがくれた花を。
9/17/2024, 7:48:08 AM
空が泣く
その場所には黒い雨が降ったという。
選んではいけない道を進んだ人間と、
曝された数多の命の上に雨が降る。
あれから何十年経ったとしても、
まだ終わりは見えてこない。
繰り返される災いに奥歯を噛む。
空が泣く。