花畑
昔、ある国の王様が、
見渡す限りの花畑をお妃様に贈りました。
色とりどりの花が咲き乱れる花畑は、
夢のように美しく、芳しい香りに満ちていたそうです。
わたしは一輪のシロツメクサを手にとって、
押し花にしようとその童話の本に挟みました。
そう、あなたがくれた花を。
空が泣く
その場所には黒い雨が降ったという。
選んではいけない道を進んだ人間と、
曝された数多の命の上に雨が降る。
あれから何十年経ったとしても、
まだ終わりは見えてこない。
繰り返される災いに奥歯を噛む。
空が泣く。
夜明け前
夜明け前と聞けば、この曲!と思うくらい
大好きな曲です。
Darkest before dawn by 三浦大知
夜明けを希う心、
何かを追い求めている彼の胸の鼓動。
そういうものを感じさせる詞と素敵なメロディが、彼の伸びやかな声でポップに歌われています。
MVも素晴らしく、
海からそびえ立つ巨岩群が、陽の光を浴びてオレンジ色に輝いている。
その岩の上で踊る彼の姿がとても印象的です。
あまりにドラマティックで美しい風景なので、
海外かなと思ったら、和歌山県串本町の橋杭岩とのこと。驚くとともに日本の美しさを改めて感じさせてくれました。
ぜひ一度MVも見てください。YouTubeにあるかと…
胸の鼓動
もう目が離せない。
全速力で、わたしの片恋は駆け出した。
鳴り響くこの胸の鼓動を、
いつかあなたにだけ届けたい。
時を告げる
空と海のあいだ。
昼と夜の狭間。
光と闇のあわい。
白い花が揺れる野原に、星が光り始めた。
二人だけ誰もいなくて。
いつまでもここにいたくなるけど、
それじゃ駄目なんだ。
時を告げる鐘が鳴ったら、
繋いだこの手を離すよ。
もう一度、巡り合うために。
時間はかかるかもしれない、
でも待っていて
わかった、約束だよ。
優しい声に想いが込められている。
大丈夫。必ず見つけるから、
思い出してね。
うん、きっと会える。
――大好きだよ。