2/2/2024, 9:27:18 AM
ブランコ
子どもの時以来だ。
公園のブランコに恐る恐る座ってみる。
並んで漕ぐ娘に合わせて漕ぎ出せば、
風が髪を靡かせる。
楽しくなって、大きく足を振って勢いをつけて、
空に向かって高く、もっと高く。
何十年かぶりに乗ったブランコに、
時が巻き戻されていくみたい。
見上げれば空に吸い込まれそうな気がした。
#163
2/1/2024, 9:42:12 AM
旅路の果てに
今まで私が経験した旅は、
行くところも帰るところも決まっていて、
待ってくれている人が必ずいた。
行き先もその果ても知らずに、
私が最も深く体験できる旅があるなら、
それはこの人生より他には無いと思う。
旅路の果てに何を感じるのかは、
よくわからない。
ただ今までその旅路に暗く苦しい時があっても、
本当に一人ぼっちだった時はなくて、
善意や小さな思いやりを集めて灯火にして、
暗い行き先を照らして、
歩いていたんだと思う。
#162
1/31/2024, 6:54:55 AM
あなたに届けたい
雪が降っても、
桜が咲き始めても、
虹を見ても、
美味しいお菓子を食べた時も、
かっこいい音楽を聴いた時だって、
いつだってあなたに届けたいと思う。
どんな時も。
#161
1/30/2024, 9:36:46 AM
I love…
もうすぐ二月が来る。
年明けから私はずっとそわそわしている。
一月から準備が必要だもの。
手作りできる自信はないから、
にぎやかなチョコレート売り場をあちこち巡るよ。
胸の中いっぱいのI love youを抱えながら。
#160
1/29/2024, 8:04:55 AM
街へ
地名しか知らない街が、
私にとって特別な場所になっている。
街の名をまるで呪文のように何度も唱えた。
きっと大丈夫。
さあ、今から君の住む街へ会いに行こう。
#159