百加

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11/18/2023, 4:42:18 PM

たくさんの想い出


いいことや悪いこと、嬉しいことや悲しいこと。
たくさんの想い出が色を変え、濃淡を変えて、
点描画のように私の中を染めていく。
意外な色が不思議な効果を持つこともあって、
たった一枚きりのどこにもない絵。

これからどんな色が加わるのか、どんな絵に仕上がっていくのかわからないし、
誰に見せるものでもないけれど、
最後に素敵だったと思えるものになればいい。



#92

11/18/2023, 7:04:40 AM

冬になったら


冬になったら、寒くなったら、
お呼びでなかったわがままボディが、
わりかし役に立つみたい。
冷たい風が吹く中を、寄り集まった私たち。
落語のマクラを思い出す。

――だって寒いんだもん。



#91


11/17/2023, 9:34:05 AM

はなればなれ


「それじゃね」
「うん」
「ちょいちょい帰るし、そっちも会いに来てよ」
「うん」

 彼の転勤が決まってしまった。もうすぐ電車が来る。
 これまでのように頻繁には会えなくなる。正直、泣きたいくらいに寂しい。
 でも今仕事を辞めるという選択肢は二人ともない。
「ついて行かないの?」
 無邪気なのか無神経なのか、その質問には首を横に振り続けた。
 素直について行くという性格をしてたら良かったのかな。でも私は自分の足で立てるようになりたい。

 彼を乗せた電車を見送って、はなればなれだねと呟く。
 それを繋ぐのは強い想いと運なんだろう。私たちにそれはあるんだろうか。





――そして、何年か過ぎて、
 今は二人一緒に笑っています。



#90

11/16/2023, 8:55:45 AM

子猫


小さくて、ふわふわしてて、
きらきらした瞳から目が離せない。
問答無用で私たちの心を鷲掴みにしてくるんだ。
この可愛い奴らは!
見かけたら近寄って手を伸ばさずにはいられない。
神様はどうして子猫とか子犬とか、こんな可愛い生き物を作っちゃったんだろう。



#89





11/15/2023, 1:22:59 AM

秋風


爽やかに吹く秋の風の音を爽籟(そうらい)というらしい。
なんて素敵な言葉だろうと、日本語の豊かさに目を瞠った。
(あの国民的マンガでこの言葉を知りました。)



#88

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