右手の左

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11/29/2024, 10:37:46 AM

冬のはじまり

いつの間にか。
境目が夕焼けと夜がにじんでいるかのように
曖昧で
はじまりは、まるで黄昏
緩やかに訪れているが確実に進んでいる。
ゆるやかな毒のように
気が付かない間にその時は来ている

11/28/2024, 10:30:13 PM

終わらせないで


イコール終わりの暗示
終焉の自覚
避けられない選択
続きの未来への恐怖

11/26/2024, 12:11:51 PM

微熱


通常で考えればかなりだるい
正直、熱が中途半端なら病院にいくのも憚れる
ましてやこのご時世だ。

今は絶対来るな令。
しかし病院も来ないでくれ令
かと言って
昔は良かったとも言えない

学校も会社も
そんな中途半端な熱では休めない
だからといって高熱がいい訳では無いが。
歌詞なんかでは、恋の微熱という単語やタイトルが出ることも
昔はあっただろう
うまくいくものだと思ってる
ただ
今では作詞の言葉は化学方程式か芸術か
どちらにせよ、
もっとありえない言葉がそこでは使われる
瞼や目の奥の痛みは
とか
血管を巡るのが血液ではなく…
書いてて恥ずかしくなったので、やめておこう
ラブソングを書きたいわけではない

ようは
微熱はぼんやりとして定まらない
フラフラする

薬を飲むほどではない
できることがほとんどない
休みが来るのを待つ他ないが
休みが来なかったりするから
参る

さぁこれから手術だ

11/25/2024, 3:30:21 PM

太陽の下で

人に、よると思うが
その言葉を聞くと、ようやく日の下にでてきた、そんな情景を
思い浮かべる
それは、植物の根だったり
蝉の幼虫だったり
要するに、達成へ経過地点であり、それは未だ通過でしかないが
強い希望なのだ。
険しい山の登山で手に届きそうな頂きが見えた時だとか
フルマラソンでゴールが見えた瞬間だとか
どんなに計算式や化学方程式を組み重ねても
見つからない結論のピースが見つかった時だとか

あと一歩じゃないか、という驚きと呆気なさと
枯渇していた力が、どこから沸き起こる。

すべて使い切ったうえで最後に燃えるのは、太陽に感化された魂だ。

焼けただれそうな強い光であってのも
激しく打ちのめされて、自分の欠片や自分の螺旋を
諦めそうになる刹那
世界の魂が耳に木霊し、自分の振動に共鳴し
奮い立たせる

それが太陽の下だ

11/25/2024, 9:27:04 AM

セーター


ちくちくする
小さい頃からそうだ
ちくちくする
困ったもんだ
特に首元
ちくちくちくちくちくちくちくちく

首周りをまるで小さな虫が刺しながら
首を一周するように
ちくちくちくちく
最近なんかは

思わず
虫除けスプレーと殺虫剤を首に顔に吹きかける

明日、私はバッタになっているかもしれない

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