透明な涙

水だ。
雨と変わらない。
向こうが見える。
君の本心が

あなたのもとに


時間は、案外平等ではない。
呆れるほど不平等で理不尽だろう。
どんなに這い上がっても
叩きのめして、立ち上がれないほど痛めつけてくる
なのに、あなたは立ち上がるのだ。
じっとうずくまっていれば、誰も見向きもしないのに。
けれど、あなたは立ち上がり、また
あなたのもとに、それは来る
迫りくる。
あなたは、迎え撃つために笑う

そっと

子供はいつの間にか育つ。放っておいても育つ
ただし、いい意味での放っておいてだ。
なにかのアクションが合図
スタートラインに立って、競争する。初めはちゃんと
ついてきてるかとふりかえって
次第に振り返えることはできず
いつの間にか、抜かされて前を走るその背中を見送って

佇む

デカくなったなぁ

頑張れよ

まだ見ぬ景色

高み
頂きの先を見据えるものに許される特権
目標。
不安の先
恐怖の先。
遠くにも、近くにもなる場所。
一人なのか、誰かとなのか
挑める場所

星のかけら


一つ、空から摘んで手のひらに
金平糖
一つ、浜辺で拾って
貝殻
一つ、闇夜に手を伸ばして
テレビが点く