フレア姫

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11/24/2023, 9:14:51 AM

お題 落ちていく

落ちていく。落ちていく。

なんて書くと、有名なアニメの予告編みたくなっちゃう。

何に対して落ちていくんだろう?
いったいどこまで落ちるのか?

落ちた先にはなにがあるのか?
そして戻って来られるのだろうか?

そんな不毛な事を考えて、今夜もまた深い夜に落ちていく……

11/23/2023, 7:59:10 AM

お題 夫婦

夫婦茶碗によそう炊きたての真っ白なご飯。ほんのり甘い香りがした。

あなたとわたし、口の中へとご飯を頬張りながら顔を見合わせた。

自然と笑顔が溢れた。

朝から始まる夫婦の儀式。

こうしていつまでも居たい。

11/22/2023, 7:38:56 AM

お題 どうすればいいの?

今朝から大慌てで支度する。朝飯食べる余裕が無い。

そんな日に限って忘れ物。携帯忘れてライブ会場へ着く。

今時のチケットはスマホにダウンロードが主流だ。そのよりにもよって大事なスマホを家に置き去りしていたなんて。

いったい私はどうすればいいの?

11/21/2023, 8:10:46 AM

お題 宝物

宝物。何を以って宝物とするだろう。人によりけりだなって思う。想い出の品だったり、大切な人や動植物だったり。

私の宝物は、人との縁だと思っている。

縁がなければ決して相手とは関わることが無い 。縁があるから、深く知り合える。

これほど大事な宝物はないと言い切れる。

これからも縁という宝物を大切にして生きていく。

いつか宙に還る時まで……

11/19/2023, 1:48:28 PM

お題 キャンドル

聖夜の教会での礼拝。明かりを消してから始まるキャンドルサービス。揺らめく炎に照らされて浮かび上がる祭壇。厳かな空間。

私はそんな聖夜を迎えるのが好きだ。クリスマスデートなるモノなんて、いかがわしくて吐き気がする。

キリストの生誕を祝うのが、本来のあるべき姿だ。どんちゃん騒ぎや、ホテルに一泊なんてトンデモナイ。

なのにこの男はなにが目的か?

「君に見せたい物があるんだ。だからイブに一緒に付いて来てほしい」
「なに?礼拝に行くんだけど?」
「礼拝の後で……ね。どうしても付いて来てほしい」

礼拝の後で……に、何を企んでいるのか。つまらない内容なら即刻帰ってやる。

根負けした私は、仕方なく彼のお願いに付き合う事になった。

厳かな祈りの時を終えると、彼が教会へ車で迎えに来ていた。仕方なく助手席に座る。彼は運転席に乗り車を出した。

「いったいどこへ向かうの?」
「僕の実家になるかな」

と言うと、彼はそれ以上なにも言わない。私は疑りの眼を向けてから、暗がりの景色を睨みつけた。

「着いたよ」

そこは海沿いの崖っぷちだった。そこには、こじんまりとした教会が建っている。

「僕はこの海沿いの小さな教会で育ったんだ。中に入ってみよう」

扉を開けて中に入ってみると、奥に牧師らしき男性が佇んでいた。彼の話しでは、育ててくれた牧師なんだそうだ。炎が揺らめきながら、厳かな聖堂内を照らす。

ふと正面に、小さなパイプオルガンがあるのに気がついた。彼はオルガンの椅子に座って、賛美歌を弾き始めた。

彼の弾くオルガンの音色に惹きつけられた。こんなにも素晴らしい音を奏でる彼に、疑念を持っていた事を深く反省する。なんて馬鹿な私。こんな疑いの心を炎で焼いてほしい。そんな私の心を揺らめく炎は、そっと照らし出すのだった。

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