受け入れてもらえないことは、最初からわかってた。
だからって諦められるものではないのよ。
好きになってしまったの。
好きになってもらえたの。
この運命を、この奇跡を、他人に壊されたくない。
遠くの町へ逃げましょう。
貴方とふたりなら、何処へでも行けるわ。
夜更けと共に窓から飛び降りるの。
荷物なんて置いて行って。私には貴方がいればいい。
裸足で駆けましょう。石や枝が突き刺さろうと。
足を止めないで。肺が甲高い悲鳴を上げても。
周りの目なんて気にしないで。私だけを見てて。
きっと、辿り着いたそこには、
私達を知っている人なんて一人もいないから。
嫌なことがあったら、その場から離れる。
嫌なことを言われたら、その人と縁を切る。
嫌だなと少しでも思ったら、拒否する。
あたしの心はあたししか守れないんだから。
これは現実逃避なんかじゃない。
あたしが出来る最強の防衛だから、
恥ずかしくもなんともない。
あたしを守るためなら、あたしはなんだって出来るの。
嫌だと思う気持ちだって、大切にしたい。
何よりもあたしの心を、大事に守りたい。
どんなに叫びたいことがあった今日も、
どんなに泣きたいことがあった今日も、
君は今、僕と同じ月を見ているのだろう。
それだけで、今日の自分が報われた気がした。
明日も同じ月が見たい。
それだけで、明日を生きる理由になる。
辛いこと、嬉しいこと、
今日もよく頑張ったでしょ。
褒めてあげれるのは自分だけ。
認めてあげれるのは自分だけ。
なら、精一杯自分を労ろう。
今日はもう二度と来ないけど、
今日の自分も今日しか生きることは無い。
明日は明日の自分に任せて。
一日お疲れ様。おやすみ。
目が会った瞬間、この人だと思った。
優しい眼差し、芯の通った声、鼻筋の通った顔つき。
まさに神の最高傑作。彼以上の生物など存在しない。
彼を見た瞬間、恋情より先に、独占欲が私を支配した。
誰のものでもないのなら、
誰より先に私のモノにしなくちゃ。
たしかに綺麗な声だけど、叫ばれるのは面倒ね。
柔らかい目が取り柄なんだから、睨まないでよ。
傷付かないよう丁寧に、気付かれないように素早く。
大切に、誰にもバレない所に隠すの。
お気に入りだから、誰にも盗られたくない。