ここにあるものが今の私を生かしている
すべてが幸せなわけでは決してないけれど
無駄なことはひとつもなかったと
今ならそう言える気がするの
ここにあるただひとつを
守り抜けるなら明日死んだって構わない
私はそれを覚悟と呼ぶの

素足のままで駆け出した
もうすぐ夏が終わるから
全部吹き飛ばすみたいに駆け出して
少女であることが無邪気でいれる理由だった
駆け出して転んだとしても
そんなことすら誇らしかったの
自由であれる
そんなことがひたすらに嬉しかった

もう一歩だけ踏み出す勇気があれば
きっと恐怖なんて捨ててしまえるのに
その一歩を踏み出すための力がなくて
怯えながり進むための1歩も出せなかった
前に進むことが自分を救うだなんて思えなかった
足踏みが出来ればそれでよかった
思うようには生きれないなら
自由に飛び立つことも出来はしない

見知らぬ街にひとり佇む
不安があっても心を留めないで
前に進む力が欲しかった
けれど、ねえ、
ひとりで佇む以外出来なかっんだよ
寂しくて先得てしまいたくなった
それさえ誰にも届かなかった

遠雷がきこえる
遠くの空で光る音を眺めながら
君が叫んだ言葉は
「___」
わからなかった
きこえなかった
だけど苦しみだけが鮮明だった
遠くの光に投げかけた想いを
拾う誰かがいたのなら
君は救われるのだろうか