もしも過去へといけるなら
土曜日に恋人さんが作ってくれた卵焼きが美味しかったから
土曜日に戻りたいな
過去にいけたとしても
同じことを繰り返すだけなら戻りたくはない
だけど楽しかったことはまたしたいから
恋人さんと過ごした日とか
ずっと読みたかった本を記憶を消してまた読みたい
過去を悔やむくらいなら今や未来を見ていたい
過去が苦しければ苦しいほど
戻りたいだなんて
また行きたいだなんて思えるはずもない
またいつか笑いあえたならいいね
隣で同じタイミングで笑って
それさえおかしくて目があったらまた笑う
いつまでもそんな関係でいれたならよかった
今はすれ違って触れ合わなくても
きっといつか今日のことを笑い話に出来た日に
こんなこともあったね
って懐かしむみたいにそれまでもそれからも
手を繋いで過ごせるといいな
繋いだ手を離さずに繋いだ心を離さずに
思いきりまたいつかまでをジャンプしようよ
星を追いかけて夜空を駆けた
何度も見失って何度も転んだ
幾粒かが目に入って瞬きをした
けれど痛みが取れなくて
涙に変わった
私の涙が新しい星となって銀河を彩る
その様を綺麗だと笑う君がいた
飛べない人は
機械を使い空を飛ぶ
浮いているのも動かしているのも人なのに
人単体では飛ぶことは出来ない
もしも人が飛べるなら起きなかった事件は
数え切れないだろう
飛べない誰かが飛ぼうとする世界さえ
なんの救いにもならないのだということを
私は知っている
今日は特別な日
なにもない特別な日
普通がこの世界で珍しかったら
きっと目を輝かせるのだろう
いつからか普通よりも特別に惹かれて
普通を蔑ろにしている気がする
慣れてしまえば感情が薄れるなら
特別な日めた慣れてしまえば目を輝かせはしないのだろうか
よくわからないなと思う
普通の日も特別な日も同じ日なのに
熱量が違うのは
人は当たり前にあるもものに気づきにくいからなんだろうな