まだ知らない君はきっといるだろう
君と私が過ごしたのは
人生の内の一年と半分
それでも君が今まで人に話してこなかった
弱さや不安を聞く度に
私と同じ傷を抱えた君を
誰より愛おしいと思う
誰より守りたいと思う
まだ知らない君を知っても変わらずに
私は君を愛するよ

日陰に入って息をつく
今の季節じゃ日向も寒くて
吐く息は白い
太陽の暖かさは心地いいけれど
日陰の方が落ち着くのは何故だろう
日向にいたり日陰にいたり
どちらかだけじゃ生きられない
生きるっていうのは
日向も日陰も受け入れることだと
なんとはなしにそう思う

帽子かぶって上を向く
帽子が似合うと笑ってくれた君は
今は隣にいないけど
いつかお揃いの帽子をかぶって
どこかに行こうよ
すべてを投げ出してしまえるような
笑い合えるふたりでいよう

小さな勇気を振り絞って
言葉をあなたに届けよう
私の言葉であなたが救われるなら
そんなに嬉しいことはない
いつだって味方でいるから大丈夫
私の小さな勇気が
あなたに届いたならいい

わぁ！って驚かせようと道化師が手を開く
感情の消えた僕は
それを何も思わずに目に映す
心に響くことはない
道化師の顔を見る
ずっと笑っているのに頬に涙の模様があって
泣きもしない笑えない僕と
笑っているのに泣いてるみたいな道化師は
どちらが幸だろうと思う