終わらない物語があるのなら
エンドマークが打たれないのなら
登場人物たちは終わらせられることなく
過ごすことが出来るのだろうか
終止符のない物語
永遠に生き続ける世界
その上で生きることと死ぬこと
彼らはどう踊るだろう

やさしい嘘をつくのなら
最後まで貫き通してよ
嘘だと分かるような
生半可なことは言わないで
愛情さえ嘘にはしないで欲しい
夢さえ嘘にはしないで欲しい
それでも嘘をつくのなら
最後まで騙されてあげる

瞳をとじて浮かぶのは
今まで読んだ本の表紙と
脳内を駆け巡る文章
言葉に生かされていると切に思う
本がなければ私はここにいない
私もそんな物語を生み出せるだろうか
誰かひとりでいい
私の書いた文章が
瞳をとじた時に浮かぶ
寄す河のようになれば
そんなに幸せなことはない

あなたへの贈り物
何にしようか考えて
あなたが好きなお菓子と車の写真と手料理に決めた
あなたが笑う顔が見たくて
仕事も残業もプライベートも
全部お疲れ様って抱きしめたくて
とにかくあなたを癒したくて
会いたいと心に魔法をかけた
身体と心を壊しませんように

羅針盤の針が指し示すのは
未来だろうか
取り戻せない過去だろうか
進む先は光だろうか
闇なのだろうか
それがどんなものであったとしても
心を失わない限り
どこにでも行ける
なんにでもなれる
羅針盤の示す方へ
向かおうか