みみかゆい

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7/17/2023, 11:23:54 AM

遠い日の記憶______。


2人の看守に引っ張られ、1人の老男が狭い通路を歩いていた。

しばらく進むと、小さな檻が幾つか並んだ部屋に辿り着く。

老男はほんのり抵抗を試みたものの、若い看守2人に敵うはずもなく、あっという間に檻の中に閉じ込められてしまった。

檻の向こうで、酷くこちらを睨みつける看守たちと目があう。

老男は誰にも聞こえぬほど小さく息を吐くと、看守に背を向け、痛めた右足を庇いながら、ゆっくり腰を下ろして正座を取った。

これで文句は無いだろうと看守を一瞥すると、やがて看守達はどこかへ行ってしまった。

さて、今日から三十日間、長い懲罰が始まる。

懲罰の間は、就寝と食事以外、朝から晩までひたすら壁を向き正座をしなければならない。

考えるだけで、退屈で気が狂ってしまいそうになる。

幸いにも老男には今まで生きてきた六十数年の人生があった。

思い出せる限り遠い日の記憶から、ゆっくりと振り返っていくとしよう。

7/16/2023, 8:08:03 AM

『これで、終わりにしよう』

心の中で呟きながら、一本のタバコを口に咥えた。

カチ、カチッ。

ライターの火を灯し、ゆっくりと咥えた先へと運んでいく。

7/15/2023, 4:25:47 AM

手を取り合って、何かをする。

昔から協調性が無くて、団体競技とかパーティとか大人数で行う行事が苦手だった。

自分は周りの人とは何処か違うんだろうなと思って、それを自分の「個性」だと信じていた。

しかし、生きていく上では何かと他人と関わる場面は多い。

何人かと協力することも多々あったのだが、その度に思うのは自分は周囲に手を引っ張って「もらっている」という感覚だった。

最近になってようやく、自身の協調性の無さは「個性」ではなく「未熟」さから来ているのではないかと気づいてしまった。

まだまだ、自分には誰かと手を取り合えるなんて先の先のステージなのかも知れない。

7/13/2023, 11:29:53 PM

優越感に浸れるのは人と自分を比べる時

劣等感に苦しむのも人と自分を比べる時

そんな感情に支配されず、ただただ自分の物差しを広げていく。

そんな人生を歩んでいきたい。

7/12/2023, 4:44:19 PM

これまでずっと生きてきた。

人生は楽しさよりも辛さが重くのしかかる。

その辛さを凌ぐため、
ある人は誰かのせいにして、
ある人は誰かに擦りつけ、
ある人はそれを暴力的に発散する。

生きてるだけで十分だとか、百点満点だとか、いいことあるとか、そんな類の無責任な言葉が大嫌いだ。

そんな言葉は言った側の自己満足でしかない。
とさえ思ってしまう。

十分であるならば、
こんなにも自ら命を絶つ者がいる筈がないだろう。

今まさに生きるのが辛い人間に、
それでもまだとりあえず生きろというのか。

具体的に十分と言える生き方を提示してくれ。

え?
そんなものは人それぞれだって?

だったらそんないい加減なことは言わないでほしい。

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