地図なき航海
思うままに進めばいい
果ての空は何色なのだろうか

#遠くの空へ

嬉しいな 嬉しいな
君が見た景色を一緒に見れるなんて
悲しいな 悲しいな
君は隣にはいないけれど
愛おしいな 愛おしいな
君が唯一遺していった右眼を撫でる

#君が見た景色

太陽がじりじりと大地を焦がす真昼。
蜃気楼に誘われて歩むと向こうから君が手を振ってくる。
僕は嬉しくなってそっちに向かおうとするんだ。

でもグイって腕を引っ張られてそっちに行けない。
振り返ったら泣きながら君が僕の腕に抱きついている。

おかしいなって思って前を見たらそこはため池だった。
たくさんの手が伸びてて手招いていた。
耳元で「ざんねん」って聞こえてハッとした。

白晝夢か…それとも…

#真夏の記憶

溶けたアイスクリームが指に絡まって鬱陶しいなって思ってたら君が私の指を舐めるからとてもびっくり。
時が止まるってこういうことを言うのかしら。

#こぼれたアイスクリーム

差し伸べられた手を幾度も振り払ってきた。
それでも困ったように笑い側にいてくれるあなた。
わたしはそのやさしさに甘えているんだと思う。

#やさしさなんて