「透明」
君のいない時の自分は透明だ。
空気に希釈されてなにも残らない。
こんな自分に君は色をつけてくれる。
どんな色?ときかれたら、様々な色と答えるたろう。
君の表情は豊かで、自分も楽しくなる。透明な自分も君につられて色がつく。
そんな君がいなくなってしまったら自分は透明になって、景色はモノクロになった。
何の彩りもない日々。
味のなくなったらガムを食べ続けるように生きる日々。
だけど、自分は君の色を忘れられない。
だから、これからも進む。
この世に一つしかない君という色を求めて。
from.君の描きかけのキャンパス
〜九本の赤薔薇を添えて〜
「終わり、また始まる、」
受験が終わり、今は勉強をしていない。とても楽。
だけど、なんだか足りないような気もする。
学校は受験期になると勉強勉強勉強勉強勉強勉強………
の毎日で嫌になりそうな時もあった。
だけど、支えてくれる仲間がいて、ライバルがいて、一緒に笑える友達がいて、癒してくれる恋人がいる。家に帰れば家族が待ってる。
この日々は大変だったけどこれはこれで充実してたな。
これが自分なりの青春。
関わってくれた皆にありがとうを。
そんな日々は終わりを告げて、"今"になる。
勉強してないなら暇なのか?と言われると書類書いたりで忙しいので暇ではないがなんか、足りない気がする。
まぁ、嫌でも勉強の日々は始まる。
自分の夢を叶えるためにも怠るわけにはいかない。きっと新しい仲間も増える。もう関わることのない仲間もでてくるだろう。
どうか君だけは、ずっと側にいてほしいな…
君の支えがなければ自分は今までやりきれなかったし、これからも生きていけない。
自分はずっと側にいるから。待ってるよ。
"始まる"ということはいつか"終わり"が来ること。
"終わる"ということは、また"始まる"ということ。
ずっと続いていく。
だけど、君との繋がりには"終わり"はこさせたくないな。そう願ってる。
from.壊れたくない時計
「願いが一つ叶うのならば」
願いが一つ叶うのならば、自分は何を願うだろう。
お金?名声?権力?武力?魅力?
そんなものはいらない。それは願うものでは無く努力で手に入れるものだろう。
自分が願うのは、君が健康で幸せに生活し続けること。
それだけを叶えてもらえたらいい。
願うだけなら、あなたの隣にいたいということも願う。
でも、これは願うだけ。
あなたの隣にいることは自分の力で実現させてみせる。
そうでないとあなたに本当に認められたわけではなくなってしまう。だから、隣にいる権利は自分で掴む。
自分には君の健康と幸せをずっと保証することはできない。
だから、どうかこの願いは叶ってほしい。
この願いが叶うのならば自分は何だってしよう。人の道を外れぬ限り。
この願いが叶わないのだとしても、自分はずっと君の横にいよう。君にずっと笑顔でいてほしいし、泣く時は側にいたい。悲しみを受け止められる存在でありたい。
そう願っているよ。
どんな時でも、自分はあなたの側にいたいと思ってるからね。
願いが一つ叶うのならば、自分はあなたの健康と幸福を願う。
from.君の上に居続けたい流れ星
「嗚呼」
嗚呼、あなたのことを想ってもあなたはもう側にはいない。
嗚呼、あなたの笑顔を探しても、見つからない。
嗚呼、あなたの声を聞こうと耳を澄ませても、聞こえない。
嗚呼、あなたとの想い出を想って泣く日々。
泣いて泣いて泣いて、泣く。
わかってる、悪いのは自分だ。
それでもどうか、どうか今だけは泣かせてほしい。
今だけ…いや、ずっと泣くかもな…
でも…それでも…!
あなたの愛してくれた自分でありたい。
だから私は生きる。
泣きながらでも、生きる。
辛くても…悲しくても…痛くても………
生きたい…な…
どうしてもあなたと一緒にサムシングブルーを身につける夢を忘れられない。
この夢が、叶うかはわからない。
けど…けど……
諦めたく…ない…掴みに…いき…たい………
だから私は生きる。
嗚呼、あなたはこんな私をどう思うだろうか。
きっと我儘だと思うだろうな…
わからないけれど…
私は、ただ今は
生きる。
一筋の薄い光を目指して。
from.月夜を待つ月下美人
「秘密の場所」
秘密の場所は布団の中。夜は一人になれる。誰も家にいなくてもここは落ち着く場所。最近はよく泣いてる。
朝は家族を送り出したら洗濯を回して布団に入って泣く。洗濯が終わった"ピー"と言う音が聞こえてきても泣きやめずにずっと泣いてる。泣いて、泣いて、嗚咽をもらして、名前を呼ぶ。君の名前を呼んでもどうしようもないと分かっているけど呼んでしまう。たくさん泣いたら泣きつかれてそのまんま布団で寝てしまう。ふとした時に、"あ、洗濯"と思って起き上がる。すると何故か分からず涙がこぼれる。誰もいない家ではどうしても孤独を感じてしまう。悲しい…だれか…話をしようよ…
誰もいない。たくさん話してくれる人も今はもういない。泣き崩れてまた暫く静寂に響く泣き声と泣き言。
惨めだな、情けないな…
そう思って顔をぐしゃぐしゃにしたままがんばって立つ。ちょっとづつ、ちょっとづつ、洗濯機に歩く。
泣きながら洗濯物を出す。
泣きながら洗濯物を干す。
長いこと家事はやってきていて褒めてくれる人は君しかいなかった。そんな褒めてくれる君はもういない。
"洗濯した!"
と送ったら
"がんばったね!"
といってくれる君はもういない。
君のおかげでどんなに忙しくても家事をがんばれた。一人じゃなんにもできなかった。久しぶりに誰も褒めてくれない家事はすごく時間がかかった。一つ洗濯物を出しては泣いて、泣きやんではまた洗濯物を取り出すの繰り返し。まったく進まない。
でも…でも…どんなに悲しくても、辛くても、自分は洗濯物を干す。家事をがんばる。彼女が自分の良いところとしてあげてくれたことだ。絶対に続けなきゃ。秘密の場所にさよならを告げて洗濯を干す。これからも頑張ろう。
ありがとう。
from.干すのが遅れた洗濯物