田村 海碧

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5/5/2025, 2:38:19 PM

#17 『手紙を開くと』

静寂を破り、折り畳まれた時が解き放たれる。
指先が古びた紙に触れ、かすかなインクの香りが漂う。
秘められた言葉たちが、今、鮮やかに蘇る。

5/4/2025, 12:28:28 PM

#16 『すれ違う瞳』

すれ違う度、意識してしまう彼の存在。
でも、私の日常には夫と子供たちの温もりがある。

叶わないと知っているから、
そっと目を逸らす。

5/3/2025, 10:22:03 AM

#15 『青い青い』

青い青い空を見上げた。
もう会えない君も、
あの空のどこかで笑っている気がした。

5/2/2025, 12:31:55 PM

#14 『sweet memories』

久しぶりに訪れた古い駅のホーム。

昔と変わらない風景の中にポツンと忘れられたビニール傘が置かれていた。持ち主はもういないだろう。その傘は、どこか寂しげに見えた。僕もここに何か大切なものを置き忘れてきてしまったような気がした。それは、過ぎ去った時間かもしれないし、もう二度と会えない人との思い出かもしれない。

あの頃の賑やかだったホームの喧騒はもう聞こえず、ただ列車の通過する音だけが、寂しさを際立たせる。忘れられた傘が、置き去りにされた切ない記憶をそっと語りかけてくるようだった。

  ---切なさのsweet memories---

5/1/2025, 1:34:21 PM

#13 『風と』

木漏れ日が風に揺れる葉の間からこぼれ、地面に踊る。
春の風は光と戯れながら穏やかな午後のひとときを彩る。

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