伊藤透雪

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1/26/2026, 12:59:21 AM

安心と不安/老いた自分と


ひとは大昔から
火を囲み
井戸を囲み
一人ぼっちではなかった
今も一人ぼっちのようでそうではなく
知らない誰かに繋がっている
食べるためにも一人ではない

でも
一人暮らしのやもめには
誰かと話すこともなく
うっすら背中が不安だったり
心配の憂鬱が脚にいたりする
かつて家族団欒を囲んだ安心感は
大いに肯定感で満たされていた
その時は気づかない心持ち

あの子はどうしているかしら
そんなこともふと浮かぶ
それでも時間は襟を掴んで連れて行く
明日の私はどうなっているだろう

1/25/2026, 1:17:32 AM

逆光/光の中へ


私たちの喜びは
逆光の中でくっきりと浮かび
記憶に長い光の帯になる

私たちの若さは
跳ね回る力が映る影絵
夏の眩しい光を受けて

私たちが大人になったら
穏やかに繋がる
今を共に携えて

陽に向かおう

美しく屹立した夢の目標は
眺めたあと向かって行こう
逆光は光の中へ向かうから
怖い事もあるけれど
ときに縮こまって休みながら
悲しみは内に秘めて
生きていこう

前へしか時間は動いていないから
時には見間違うけれど
プリズムで散らすのは辞めておこう

多分、陽の方向に道はあるから

1/24/2026, 4:21:57 AM

こんな夢を見た/夢は蒸発する


縁起の良い夢も
楽しい夢も
起きた途端に分からなくなる
蒸発するように
見た夢が思い出せなくて
面白かったと思いが数分続いても
続きが見たくても
思い出せないし

普段夢見てたのか
分からないくらい
消えている

きっと思い出すには
難しいストーリーなんだろう
起きた途端に蒸発するのは
今日も生きてるってことだ

起きてしまえば忘れるけれど
明日は覚えていたいな
今日も元気で眠れたら

1/23/2026, 2:18:50 AM

タイムマシーン

過去を変えたら自分が消える
そんなストーリーは沢山見たけど
両親の離婚を防いだら
どうなっていただろう

どんな空想を重ねても
消えそうになく
意味なく頭の中でぐるぐる
嫌な気持ちが抜けないので
想像したのを後悔した

私の難儀な人生を変えること
そのこと考えるべきだった
誤って人を傷つけた時の
過ちなら変えたいことは
沢山あるのに

1/22/2026, 3:30:06 AM

特別な夜/二人の夜


夕陽が七色を空に吹き
夕闇が蒼く沈むときから
始まる満月の夜
月は影を作って
湖畔を望むロッジを包む
今年も迎えた今夜二人
結婚記念日おめでとう
お誕生日おめでとう

二度と来ない日なのだから
大事に祝おう
肩を寄せ合って
綺麗だというあなたは
どちらに言ったのかくすぐってみた

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