伊藤透雪

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3/6/2026, 11:11:29 AM

絆/春の雨と

春の雨が降る中で
香りに惹かれ振り向いたら
見つけた紅色の花

沈丁花
傘を差し掛けると
ふわりと舞う香り

知らない路地にひっそりと
咲く花を見つけて
ひと休み

 あの人の香りも
  振り向くほど強かったが

沈丁花は艶やかで美しい香りだ

あの人と絆を結ぶことはできなかったな
 と、思い出して苦笑する

 そこまで惹かれた訳じゃなかったか
花を見ながらぼんやりしていた



3/6/2026, 3:29:58 AM

たまには

天井の模様を見ながら
過ごしてきた
春だというのに

涙の跡が
起きたら出てる
これでいいとは
思ってない

たまには
土手のある
川のほとりで
詩を編みたい

横を向いて
出かけられない
苦痛を苦痛としない
自分を慰めてる

春だというのに
変われない

3/4/2026, 11:54:53 PM

大好きな君に/生存確認

春の空に向かって
まだ会えないの?
って言ってみる

なかなか会えなくて
メールの行き来
が同じような文面

言葉少ない人だけど

心に不安が刺さって
細かく傷んでる

信じてないわけじゃない
お互いいい歳だ

いつ死ぬか分からないから
顔が見たいよ

黙っていても
分かり会える
近さが欲しいな

今は遠いよ

3/4/2026, 4:00:00 AM

ひな祭り

段飾りのお内裏様
お雛様の被り物が止まらずに
父がイライラしてたっけ

今の流行は2段まで
3人官女がにっこりと
大臣達はどこ行った
長持なしは今風だ

松屋町の人形店を巡ったのも
ずいぶん前だなあ

3/3/2026, 3:45:13 AM

たった一つの希望/本当の希望

ピンクのペツォッタイトが薄く輝くのを
手のひらに乗せてにっこりしてる

天然石屋さんの
ウィンドウに恋のグラスと
タグが付いた石を
衝動買いしてしまった


思いが開く
透き通った優しい宝石が
気分を上げる

桜の花びらが散る前に
固めたように
ふんわりと薫る色

嬉しくて
伝えたくて
恋人のような
純露のキャンディみたいな
思いを言ったら笑われるかな

ペツォッタイトの色に誘われて
甘えてみたい

あなたのいつもの帰って来たよメールに
ピンクの石の力に頼って
本当の気持ちを伝えたい

思いがひとつでも伝わるといいな

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