伊藤透雪

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1/24/2026, 4:21:57 AM

こんな夢を見た/夢は蒸発する


縁起の良い夢も
楽しい夢も
起きた途端に分からなくなる
蒸発するように
見た夢が思い出せなくて
面白かったと思いが数分続いても
続きが見たくても
思い出せないし

普段夢見てたのか
分からないくらい
消えている

きっと思い出すには
難しいストーリーなんだろう
起きた途端に蒸発するのは
今日も生きてるってことだ

起きてしまえば忘れるけれど
明日は覚えていたいな
今日も元気で眠れたら

1/23/2026, 2:18:50 AM

タイムマシーン

過去を変えたら自分が消える
そんなストーリーは沢山見たけど
両親の離婚を防いだら
どうなっていただろう

どんな空想を重ねても
消えそうになく
意味なく頭の中でぐるぐる
嫌な気持ちが抜けないので
想像したのを後悔した

私の難儀な人生を変えること
そのこと考えるべきだった
誤って人を傷つけた時の
過ちなら変えたいことは
沢山あるのに

1/22/2026, 3:30:06 AM

特別な夜/二人の夜


夕陽が七色を空に吹き
夕闇が蒼く沈むときから
始まる満月の夜
月は影を作って
湖畔を望むロッジを包む
今年も迎えた今夜二人
結婚記念日おめでとう
お誕生日おめでとう

二度と来ない日なのだから
大事に祝おう
肩を寄せ合って
綺麗だというあなたは
どちらに言ったのかくすぐってみた

1/20/2026, 11:00:01 PM

海の底/海の底から


目を閉じると聞こえた
海の中を渡る声が
暗い深海から響いてくる
その声は泡に絡め取られて
上ってきた

遠くで響く声で
あなたは繰り返す
響き渡ってくる声が懐かしい
いつから話してなかったか
思い出せないけれど
懐かしい声が聞こえる
記憶の海に沈んだ底から

あなたはどうしているかしら
長い間離れていたけれど
故郷でまだ元気でいるかしら
遠い昔に一緒に
笑った日
泣いた日
思いが泡になって浮かんでくる

海の底に揺れていた思い出が
丸い気持ちで浮かんでくる
目を開けると景色が滲んだ



1/20/2026, 12:28:17 AM

君に会いたくて/年上の男(ひと)


あなたに会いたい
でもあなたには奥さんがいて
背中はいつも家庭を感じる

妹のようなもの、
と年の離れたひとが言うフレーズは
何の傷にもならないし
わだかまりもないというのに
あの日のハグは何だったのだろう
見つめる目の炎は見間違いだったのか
あなたの手のひらで触れた頬の
情熱をあなたは知っている

あなたはずるい
山茶花に隠れて傘の中
キスした日の
あなたの気持ちが分からない
またね、と言っても返してくれない

でもまた
あなたに会いたいの
あなたに何があっても
私は妹なんかじゃない



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