伊藤透雪

Open App
2/14/2026, 3:14:36 AM

待ってて/春の薫り

淡い桃色の花が咲き
追って白い花が咲く
山里の梅園に
美しい若者と
美しい娘が
現れた

待ってて良かったと
娘が紅い唇で囁くと
若者は涼しい目を細めて
ほんとうにそうだねと返す
毎年枝ぶりが変わろうとも
紅梅の精たちは変わらずに
久しぶりの逢瀬に囁く
その声が広がり香しく
園の花々が人の世界に
愛しい春を告げる






2/13/2026, 6:07:48 AM

伝えたい/書いて伝わるといいな


気持ちを伝えたいのに
うまく伝わらない

言葉を変えてみても
伝わらない

書いた言葉で伝えたいって
とっても難しい

あなたの気持ちを考えないで
いくら書いても
伝わらないよね

話せたらいいな
仲良く話せたらいいな
でもそれも難しい

書いた言葉でも伝わるなら
本当はたくさん伝えたい
ことがいっぱいあるけれど

2/11/2026, 11:11:05 PM

この場所で/私も友だち


次も会おうね

やっとできた友だち

いろんな話ができて
楽しいから会いたい

気が小さくて
話しかけるのが
なかなかできない
そんな私でもできた
大好きなサッカーの話
同じクラブが好きだって
見つけてくれた熊のグッズ

好きだから付けてる
推しの選手のグッズは
私のちっちゃい自己主張
女子のみんな各々自己主張

見つけるって、
仲間意識なのかな
声掛けてくれた同じ
クラブの印がつないだ
友だちとの出会いがまた
新しい友だちにつながって

皆んなで集まるお店に行くと
チームみたいにどんどん増えて
仲間外れなんていないから
少しずつ慣れてきた場所

また会おうね
今度の試合で

自然なセリフがなにより嬉しい

2/11/2026, 1:55:01 AM

誰もがみんな/優しい神様


皆がみんな同じ生活をしている訳でない
誰もが違う願いを込めた祈りを
目の中の光の中で滾々と湧かせる

日々の楽しみや喜びが続きますように
日々の努力が黄金の実りに続きますように

日々の骸が累々と渡る道に
レールを敷いて走る列車には
前を向いた人々が爛々と見る未来

乏しい日々には切符がない
切々と歌を書き嘆く空に
優しい思い出は吹きすさぶ

誰もがみんなおっかない暗闇に
引きずられないように
祈る気持ちで鳥居をくぐる
切符がなくても誰でも来られる
優しい神様がいる
叶うという明るい夢の神様がいる


2/10/2026, 2:59:57 AM

花束/まごころ


おめでとうと言ってくれる

ありがとうと言ってくれる

大好きだよと言ってくれる

花束の笑顔たちは贈り主の
お祝いとまごころの集まり

まごころが集まればたとえ
三本のバラにさえ表れる心

花を贈ることは仏頂面でも
驚きと困惑の中に愛を見る
仄かな灯火の友愛なくして
贈ることはできないのが人

思い出に花束を贈るように
悲しみの中にでも愛は宿り
遠い笑顔に無邪気な笑みを
供えて手を合わせる仕草は
常世での幸せを祈っている

人間は遥か昔からそうして
まごころを伝えて来たんだなあ



Next