日の出
まだ空が明けない山に、熊笹が深雪に埋もれ雪を乗せて眠っている。
谷は新雪が積もり空の中へと駆け上がっており、
テレマークスキーで登る山道は、獣の足跡も見えず
わたしの逆ハの字だけが後に続く。
天然のゲレンデが薄く輝き出して、雲の陰から日の光が少しずつ、黄金に染めながら現れてきた。
闇が退き輝ける朝
空気は新雪と光に満ち
今日という日の出は喉から胸に入り込み
佳き日を開くのだ。
なんという孤独だろう
爽やかに自由を結び
空高く上るように
山の厳しい掟がありながら尚
孤立ではない。
今年の抱負
新学期が始まり
黒板には、今年の抱負と書かれている
見回るでもなく手持ち無沙汰の担任教諭
考えてない生徒がいやいや向かう原稿用紙
こんなん突端から出るかいな、
うーん、何しよう
今年はたくさん詩を書きます、
と書いて消しゴムで
たくさん、をがしがし消して
丁寧に、と書いた
言葉を紡ぐのはしんどいけど
出来ることは書くことだから
これしかないから
新年
明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いします
お気に入りして下さった方、
ありがとうございます
読んで下さった方、
本当にありがとうございます
良いお年を
SNSで交わす大晦日
良いお年を
何回も投稿しない、
対面でない
それでも書く習慣。
今年1年ありがとうございました
良いお年をお迎え下さい
来年もよろしくお願いいたします
日本中で投稿されるのは習慣か
、
社会に繋がる窓枠に
必死に掴まる悲鳴のような
星に包まれて
学校帰りの夕暮れに
お寺で習う習字の日
先生が厳しくて今日は
ずいぶん遅くまで終わらなかった
田舎道は暗く点々と街灯が灯るのみ
家路へ道は登り坂
いつもは気に留めない
麓の馬頭観音
が小さな灯りで照らされて浮かんで見える
ゾッとした私は走り出した
坂道を逃げる
坂の上の灯りまで
胸も横腹も痛い
家までもう少しだ
坂の上は星でいっぱい
天の川が流れ落ち
息切れた私の胸もいっぱい
山に包まれた里の空は星で包まれて
家々の灯りさえ星に混じっている
*
ただいま
おかえり。