伊藤透雪

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1/4/2026, 9:17:29 AM

日の出


まだ空が明けない山に、熊笹が深雪に埋もれ雪を乗せて眠っている。
谷は新雪が積もり空の中へと駆け上がっており、
テレマークスキーで登る山道は、獣の足跡も見えず
わたしの逆ハの字だけが後に続く。
天然のゲレンデが薄く輝き出して、雲の陰から日の光が少しずつ、黄金に染めながら現れてきた。

闇が退き輝ける朝
空気は新雪と光に満ち
今日という日の出は喉から胸に入り込み
佳き日を開くのだ。

なんという孤独だろう
爽やかに自由を結び
空高く上るように
山の厳しい掟がありながら尚
孤立ではない。


1/3/2026, 1:06:43 AM

今年の抱負


新学期が始まり
黒板には、今年の抱負と書かれている
見回るでもなく手持ち無沙汰の担任教諭
考えてない生徒がいやいや向かう原稿用紙

こんなん突端から出るかいな、
うーん、何しよう

今年はたくさん詩を書きます、
と書いて消しゴムで
たくさん、をがしがし消して
丁寧に、と書いた

言葉を紡ぐのはしんどいけど
出来ることは書くことだから
これしかないから

1/1/2026, 11:30:21 AM

新年


明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いします

お気に入りして下さった方、
ありがとうございます

読んで下さった方、
本当にありがとうございます

12/31/2025, 11:03:28 AM

良いお年を


SNSで交わす大晦日
良いお年を

何回も投稿しない、
対面でない

それでも書く習慣。

今年1年ありがとうございました
良いお年をお迎え下さい
来年もよろしくお願いいたします

日本中で投稿されるのは習慣か

社会に繋がる窓枠に
必死に掴まる悲鳴のような

12/31/2025, 4:29:31 AM

星に包まれて


学校帰りの夕暮れに
お寺で習う習字の日
先生が厳しくて今日は
ずいぶん遅くまで終わらなかった
田舎道は暗く点々と街灯が灯るのみ
家路へ道は登り坂
いつもは気に留めない
麓の馬頭観音
が小さな灯りで照らされて浮かんで見える
ゾッとした私は走り出した

坂道を逃げる

坂の上の灯りまで
胸も横腹も痛い
家までもう少しだ

坂の上は星でいっぱい
天の川が流れ落ち
息切れた私の胸もいっぱい
山に包まれた里の空は星で包まれて
家々の灯りさえ星に混じっている

*
ただいま

おかえり。

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