NoName

Open App
2/7/2025, 12:38:00 AM

幼い頃から容姿についていじられてきた。

貧乏臭いとか
不細工だとか。

半世紀ほど生きていて
未だ
生き恥晒してる
という自虐の念は拭い切れてはいない。

幼い頃から言われ慣れすぎてきたから?

他人のせいにするのは簡単で、
でもそのせいで鬱屈するのはもったいなくて
言わせておけばいい



そう思えるようになったのは
ごくごく最近のこと。



もう大丈夫。
清濁あわさっているのは
何に対しても同じだから。



だからもう大丈夫。



そろそろかな。

《静かなる夜明け》




2/6/2025, 12:38:45 AM


竹藪の竹。
曼珠沙華。

目に見えない根は
全部繋がっている。

私たちの存在も
なにかしらどこかで
目には見えない何かで繋がっている。

芽生えてから枯れ果てるまで
誰もその存在を
摘み取る権利はないから。

《heart to heart》

1/18/2025, 11:30:58 AM

《手のひらの宇宙》


薬局へ行った。
頭が痛かったから頭痛薬を買い求めた。

白衣を着た販売員に代金を渡した。
おつりをいただく際に
右手を出した。

その手のひらを見た販売員が
「あなた、芸能の仕事?」とたずねてきた。

「いいえ」と答えると

「あなた、向いてるのに残念ね」と言った。
「表の看板見なかった?手相を診るのよ。
時間があるなら、診ましょうか?」


頭が痛かったから、遠慮して帰った。


手のひらを見ながら歩いた。

手のひらのしわ。
そこに未来が描かれているのなら。


幸せな未来が描かれているのなら、
ずっと握って離さないでいようと
手のひらをぐっと握った。


と同時に
握りつぶしてしまうんじゃないか
と怖くなって

また手のひらを見つめた。



手のひらのしわは
夜空に見える星の位置と同じように
少しづつでも変化しているらしい。


肉眼で見える夜空は
手のひらのしわに似てるかもしれない。

そんな
手のひらに頭痛薬をのせて一気に飲んだ。




手のひらの宇宙。

いいえ
手のひらに宇宙。



1/14/2025, 9:34:42 PM

そっとしといてほしい。
泣き止むまでまだ時間かかりそうだから。





そっとしといてほしい。
受け入れるには準備が必要だから。





そっとしといてほしい。
外の明るさはまだ眩しくて目をあけることが
できないから。





そっとしといてほしい。

12/18/2024, 12:17:34 AM

《とりとめのない話》

・昼ごはんの後、必ず眠くなる。
いつもうつらうつらしてる職場で
ついに居眠りがバレたようで

「明日、産業医さんとの面接入れたから、面談よろしく」と。

産業医さんに食後の眠気について聞いてみた。

「それは、誰にでもあることだから気にすることもない。眠たくなれば寝ればいい」


そんな職場、実在するなら教えてほしい。








・やっと離婚が成立した。
1人で生きて行くんだと意地を張って
慰謝料なんてもらわなかったことが
スムーズに成立できた原因のひとつだろう。


妹から連絡が入る。
「慰謝料どうなったの?」

もらわなかったなんて、バカなのか?
と罵られそうで恥ずかしくて言えない。


「その話、できない」

「心配して言ってるのに、なんで教えてくれないの!」


言う、言わないに関わらず
怒鳴られる結末だったみたい。


離婚したこと、親戚に言いふらして
慰謝料の額知りたがるのって

本当に私のこと心配してる?
それとも、ただの好奇心?









・毎朝、通勤に使う電車。
乗り遅れないように少し急いで改札をくぐる。

違和感。

いつもの駅、いつもの時間。
なのにホームには誰もいない。

「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。ただいま電車は約4分遅れて運行しております。」


乗り継ぎ、間に合わないなぁ、、、



しばらくして電車が来る。
遅れている電車は混雑してることが多いけれど
いざ乗車すると、さほど混雑もしていない。

いつもの駅で降りる。
次の電車は、いつもの電車に乗れない。


だって、4分遅れて到着してるから。


なのに
間に合ってる。



いつもの電車に乗っている。


そして
いつもの時間に職場に到着。



あの4分、どこへ消えたんだろう?






そんなとりとめのない話3つ。










Next