怜@BL

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1/15/2025, 12:10:36 PM

#9【あなたのもとへ】
※同性愛要素を含みます


「はっ、はぁっ…」
凍てつくような空気の中、俺はひたすら走った。
俺が目指す場所は…病院。
なんと今まで入院していた恋人が退院することになったのだ。
だけど俺、絶賛遅刻中。
一緒に帰るって約束だったのに、何やってんだ俺…!

「わ、あーおいー!」
病院の玄関で待つのは俺の恋人、柊。
すごい遅れたのに可愛い笑顔を浮かべながら俺に手を振ってくれている。
「柊…っ、ごめん…マジで…」
「いいんだよ、走ってきてくれたの、?」
「ん…」
「嬉しい…!ありがと!!」
君のもとへ走ってよかった。
柊の笑顔を見ると、そう思えた。

1/14/2025, 10:41:37 AM

#8【そっと】
※ほんの〜り同性愛要素を含みます


「ん、んぁ…やっべぇ…」
二人で勉強会中、君はうたた寝しかけていた。
「寝ていいんだよ?笑」
「ダメ…」
そうは言うものの、もう寝る寸前。
こんなんじゃ勉強なんてできないなぁ…笑
「…すー…」
「あ。」
寝た…
僕は君にそっと毛布を掛けて、その寝顔を見ていた。
ツンツンしてる君だけど…可愛い、かも。

1/13/2025, 10:32:52 AM

#7【まだ見ぬ景色】
※ほんの〜り同性愛要素を含みます


「来たーーー!!」
ある山の山頂で、俺は叫んだ。
「だね…!すっごい綺麗…」
辺りには雲海が広がって、太陽の光が幻想的だ。
「お前と来れて良かった。」
俺がそう呟くと、君は俺の方を向いた。
「ん、今なんて?」
「いや、何とも…」
どんな見ることが難しい景色だって、君となら見られる気がする。
まだ見ぬ景色を、君と。

1/12/2025, 10:52:26 AM

#6【あの夢のつづきを】
※同性愛要素を含みます


「…お前のこと、ずっと好きだった。」
ずっと好きだった幼なじみに、告白された。
…はずだった。

「…え?」
ベッドから飛び起きた俺は、思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。
「……最っ悪。」
あの夢の続きを、と人生で一番願った日だった。

1/11/2025, 11:46:30 AM

#5【あたたかいね】
※ほんの〜り同性愛要素入りです


「さっみー…!」
学校からの帰り道、ポケットに手を突っ込む。
「だよな、急に寒くなんの反則…」
君は俺のポケットに手を入れて、俺の手を握った。
その手はキンキンに冷えている。
「お前の手冷たっ!!」
「ごめんて、一旦あったまらせて?」
「はいはい…」
俺が渋々承諾すると、君は笑顔になった。
「あったかいね…!」
可愛い、不意にそう思う瞬間だった。

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