1/8/2025, 11:26:58 AM
#2【RingRing…】
RingRing…
そう鳴るのが聞こえる。
電話だ。
出てみると、幼なじみの君からだった。
「いつもの場所に来て」
と。あの神社だ。
高鳴る胸の鼓動。
なんとなくそれに歩調を合わせる。
あ、いた。
「隣、おいで。」
「ん。」
君が軽く叩いたところに座った。
「今日あげたい物があってさ」
君はそわそわしながら、ポケットを探る。
「何?」
「これ。」
俺に差し出されたのは、指輪。リングだった。
「結婚しろって?笑」
俺がそう聞くと、君は答える。
「そんな訳ないだろ笑…多分。」
「多分、ね〜…」
大好きな君との関係が、いつまでも続きますように。
1/8/2025, 8:49:35 AM
#1【追い風】
「追い風だね。向かい風じゃなくて良かった。」
君は言う。
「向かい風の時、私の盾になってくれる?」
「ううん。」
「え。ひどい…」
心の中で落ち込む自分がいた。
そこで君は口を開く。
「僕が君の追い風になるんだ。」
「…それじゃあ私が風に挟まれて動けないよ笑」
「そう、かぁ…」
真剣に悩む君は、愛おしかった。