かなしあそばせ

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11/21/2024, 11:01:02 AM

「私とパチンコ、どっちが大事なのよ!!」

彼がまた負けてきた。3万もだ。
付き合った当初はクリスマスにも記念日にも、
私との時間にお金を使ってくれていたのに。

変わってしまった……
彼は、変わってしまった。

「変わったんだよ、何もかも。」

ようやく口を開いたかと思えばそれだ
私はもう、どうしていいのかわからない。

「変わったんだよ、分かるだろ。
目を覚ませよ。いい加減」

「目を覚ませですって!?
それはあなたの方でしょう?」

もう、この人とは終わりかも





『どうすればいいの?』

11/3/2024, 2:36:33 AM

『眠りにつく前にホットミルク、飲みませんか?』
あたたかいですよ。と、私の前にホットミルクを差し出す。湯気が揺らめき、とぷん、とミルクが波打った。

でも……

「アナタ、誰ですか?」
そう、目の前の人を私は知らない。
赤の他人が不法侵入している状態。
『私はまどろみのなかに見える妖精ですよ?
怖がらないで、ほら……』

またホットミルクを勧めてくる。
時計は25時を回っている。最近寝不足が多くて疲れていたし、もう不審者でもなんでもいい……と、ホットミルクを手に取りごくんと飲んだ。

その瞬間わたしはすうっと眠りについた。


【『まったく、こんなところで寝てしまっては良質な睡眠は取れませんね。』
僕は疲れきった彼女をベッドの上に乗せ、布団を掛けてやった。アラームだって、いらない。10連アラームは体に悪いのだ。

では『おやすみなさい、またいつか』】




10/27/2024, 1:12:51 AM

愛してるとか大好きだとか
言える相手がいたらいいな

10/21/2024, 8:40:24 PM

「好きーーーーーーーー!!!!!
あなたの事がずっとずっと好きだったーーー!!
どうしようもなく、好きーーーーー!!!」

冬の湖に全部吐いた。
片思いで積もらせてきた想い、全部。

こんな事しても、伝わらない。
意味ないのにな

白い息混じりの乾いた笑いが込み上げてくる
はは、ははは………、はあ。

口元をマフラーで塞ぐ

「もう帰ろう」

そう言って振り返った時だった

「好きだああああああああああァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!
あいつのこと、好きになっちまったああ!!
ユキィ!!好きだよーーー!!」

私より遥かに大きい声で湖に、あなたは好きを吐き出していた。

ユキ……私の名前。

そして、この声は私の好きな人。

私はすうっと息を吸う

冷たい空気を肺に入れ、全部吐くんだ

「ケンターーーーーーーー!!!!!!!!!
あなたの事がずっと好きだよーーーーーー!!!
4月からの一目惚れで今までずっと好きでいたのーーーーーー!!!!
だから!もし願いが叶うならァ!」

私はあなたの方を向いた

あなたも私の方を見ていた

「俺も!ユキの一生懸命なところが好きだーー!
それだけじゃない!可愛い笑い声も、笑顔も、全部好きだーーー!!!!これからは俺が傍で笑わせたい!!!!だから!もし願いが叶うならァ!!」

すうっ、

私たちはほぼ同時に息を吸った

「「あなたと付き合いたーい!!!!!!!!」」

「「好きだーーーーーー!!!!!!!!!!」」

超えが枯れるまであなたと好きを重ねた。

あなたとまたほぼ同時に声が掠れ、やがて聞こえなくなる。

私と、あなたが、向き合ったとき、私はあなたの胸に飛び込んだ

『声が枯れるまで』

10/14/2024, 3:48:55 PM

ああ、 高く。

高く。

もっとその先へ

高く。

高く。


そう もっとね



ええ、いいわ
あそこを飛び越えるくらい

高く。

高く。









堕ちていきたいと願った

絶望が心地よい夜

そっと

『高く高く』

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