テーマ 私の名前
「...ぁ」
目が覚めた。外を見た。ただただ黒いソラがあった。
「...泣いてたんだ」
ヒスイの瞳から涙が流れていた。
「あ、起きたんだね」
誰?わからないけど懐かしい。
「君の名前は?」
「え?僕だよ〜僕」
オレオレ詐欺みたいに言うじゃん。
「ごめんって〜僕の名前はヒスイ」
「ヒスイ...」
どこかで知っていた名前。
「記憶...」
そういやここはどこだ。
「君の名前はアカネだよ」
アカネ.....
ー ヒスイ視点 ー
昔、ヒスイは人を殺めた。それは事実。
「ヒスイの名前は呪いの子」
どこからか声が聞こえる。気が狂ってしまいそうなくらい言われた。
「もう嫌だ...この名前」
呪いの子と言われてるのは名前のせいだった。
ヒスイは名前のせいで狂ってしまった。
「だから僕と名前を変えたんだよね?
ヒスイ」
アカネの瞳が揺れた。
おわり
テーマ 私だけ
「....夏だなぁ」
空を見上げて呟く。
「...裏山久しぶりに来たな」
あいつと別れた場所。
「....来たんだね(ニコッ)」
「...は?」
何で、なんで、ナんで?、ナンデ、
「ナンデ君がいるの?」
頬が濡れた。
「天空から来ちゃいました☆」
「そんなノリで来れちゃうの...」
「..まぁねぇ」
なんなんだその間は...。
君が去った日。
「ここならバレないよ!」
「..そうだね」
「大丈夫!逃げ切れるはず!」
僕たちは施設育ちだった。施設は充実した生活だった。同じ部屋に居た君とよく話していたね。
「ありがとうございました!」
僕たちは子供だったが歌と曲を披露していた。施設の人が忙しそうで、それの助けになればいいと思って歌と曲でお金を稼いだ。
「この子たちを引き取るわ」
いきなり施設に来た夫婦が言った。
「...いい?」
施設の先生が言ってくれた。
「...」
圧や視線が痛かった。
「...うん」
「..僕もいぃ」
圧に負けてしまった。
「まぁ!じゃあ早速おうちに行きましょう!」
「...ぇ」
そこはボロボロの家、中はゴミ屋敷のようだった。
「さあ、働いて」
施設の態度とは真逆の本心ダダ漏れだった。まるで化け物って言ったら殺されちゃうか。
「ありがとうございました」
歌と曲を披露してお金を稼いでるけど、もうあの醜い化け物たちにしかお金が使われていない。おまけに僕たちはあまりご飯が食べれない。介護かよ。
「もう逃げよう」
「逃げないと...」
僕たちは焦った。あんなやつに使われっぱだったらもう脳が腐ってしまう。
「...行こう」
夜の1時に出発。あの化け物たちは寝てるだろう。
「ここならバレないよ!」
「..そうだね」
安心した。はずだった。
「「「バンッ」」」
「え?」
君の頭が弾け飛んだ。
「...大丈夫ですか?」
病院のベッド。あいつはどこ?。
「すみません...」
なんで、ナンデ
「置いてかないで....」
僕だけ心が空っぽになった日。それが君がここを去った日と一緒だった。
おわり
テーマ 遠い日の記憶
もう見えない。知れない記憶。
「xshsfにpdjぢsね←をdbydm?」
顔に雲がかった少年が喋っている。
「...ぁ」
目が覚める。
「仕事終わったかな?」
社長も部下も殺したし、任務成功かな。
「.....許さn」
「は~いはい」
残りがいたか。
「ばいば~い」
任務が完了したらこの建物は不要。だから、
「「「「ドーン」」」」
爆破しないと。
寝てたか。
「....何をしていたんだろ」
一旦起きて、
「寝癖すごいな」
ボサボサな寝癖。
「僕は君を覚えているよ」
鏡に映った少年は言う。
「♪〜♫〜」
また気づかずに一日が始まる。
おわり
テーマ 空を見上げて心に浮かんだこと
「.....ん?」
何度も思い出す。
「「「「アハハハハハハ」」」」
「な~んて無様!」
「生きてるだけ迷惑〜」
「もう一回♪」
頭を殴られる。全然痛くないんですがね。
「なんでもないです!」
「ここの式ってどういうこと?」
「じゃあこの問題の答えーーーーー」
「はい!ーーーー」
先生の前では笑顔を貼り付けて喋っている子供。
「一人一人世界って狭いんだね!新しいことを知れた!」
実験おわり。後始末しないと。
「...どちら様?」
「..僕だよ?あの殴られてきた僕。」
「...へぇじゃあもういっk」
「ドンッ」
血しぶきはきれいに僕の服を汚した。あと僕のお気に入りのハンマー汚れちゃった。
「あっちゃ〜最悪だぁ。ちゃんと洗濯しないとじゃん」
「..お前」
僕を睨む視線がたっくさんある。
「...ん?ああそっか!証拠隠滅しなきゃだったんだ!」
「「「化け物!化け物!」」」
「ドンッ」
正論言われてもなぁ。
おわり
テーマ 手を取り合って
「君と僕は一生友達だよ!!」
「..そうだね」
友達と誓った。いや、もう親友か。
ーー 数年後 ーー
「.....ぁ」
「.おい!どうしたんだよ!?」
いきなり倒れたあいつ。
「検査の結果、ーーーーの病気ですね。あと一ヶ月でーーーーー」
頭が真っ白になっていた。
「..あいつを助ける方法は..あるんですか?」
「...ざーねーーーーーーー」
一人孤独になったような絶望が落ちてきた。
「....ごめんね。」
「..謝らなくていい」
ーー 一ヶ月後 ーー
「..一生友達だよ」
笑顔であいつは言っていた。
「うん。一生」
もう届かない声をあいつのそばで言っていた。
おわり