テーマ 無色の世界
「ドウシマシタカ」
ワタクシハロボット。ハタラクノ。
「お願いね」
ロボットノワタクシハニンゲンノイウトオリニハタラカナキャイケナイノ。
「僕こんなのいやだ!感情がないじゃん!友達みたいな子がいい!」
ソウイッテイルコドモガイタ。カンジョウカ...
「遊び相手になってくれる?」
「ハイ。」
キョヒケンナドナイノデス。ジャアヒトハダヌぎますか。大人の人間が帰っていった。
「ヨロシくね」
ちょっと変えてみた。
「!!!」
目を見開いてびっくりしていた。
「そうそう!そんな感じ!」
?
「コンな感じ?」
「そうそう!あとーーーー」
「ーーーーー」
楽しい日々が続いた。感情はずっとある。
ー 中学生に ー
あの子が中学生になった。でも私と遊んでくれる。あのときとはまるで違う。彩の世界。でも、そろそろだ。
「ねぇねぇ」
「ん?珍しいね」
「話したいことがあるの」
「うん」
私は息を呑んだ。
「もう寿命なんダ」
「.....え」
驚きが隠せてない。しょうガナイヨネ。
「オシアワセに」
ソウイッテプログラムガキエテイッタ。モウワタシハドコニモイナイ。
おわり
テーマ 夢見る心
一回消えてみたい。この世界から消えてみたい。と思った。いっそやってみよう。
「未練はないの?」
相談した友だちが言う。真剣に。
「楽しく生きれたから満足かな」
そういった。
「じゃあね。楽しかったセカイ。」
そう言って高いところで目を閉じた。
ー ?? ー
君は未練がないって言ってたね。でも自分には未練があった。
「結ばれたかったよ...」
この叶わぬ物を無くしてください。
そういや君は天空にいるんだよね?。じゃあ自分も行こう。
「上では結ばれますように」
君と同じように高いところで目を閉じた。
おわち
テーマ 届かぬ想い
静かな時が過ぎる。
「暴力はだめだ!」
遠くにいるだれかが手を開いて叫んでいる。近くには怖くてうずくまっている自分がいる。
「自分って無力だな」
そうボソッとつぶやく。
自分の弱さに反吐が出る。
ーーーーーー
「大丈夫?虐められてるの?」
優しい声で喋ってくる。もういいんだよ。ほっといて。
「...大丈夫です」
冷たい声で言った。
「....じゃあね」
そう言って屋上の扉が閉まった。
じゃあね。セカイ。
ーー ??視点 ーー
ある日。屋上で殴られてる人がいた。急いで助けた。困ってそうだったから。助けるのは当たり前だ。
「暴力はだめだ!」
急いでその子をかばった。
大丈夫か聞いたけど大丈夫って言ってた。本当に大丈夫かな。
次の日。あの子が死んだことがわかった。
「嘘つかないでよ...」
ー 視点戻り ー
「あれ...」
屋上から落ちたはずなのに。生きてるの?。
「「「ようこそ!こちらの世界に!」」」
ああ。良かった。
おわり
テーマ 神様へ
「生きていなかったことにしたい...」
きれいな夜の黒にその感情は消えてゆく。死にたいんじゃない。生きる意味がないんだ。
「無理かな〜」
自分の心の中の誰かが喋る。うるさい。無理なのはわかってるんだ。
ー 昔 ー
自分は静かなやつだった。喋ったら騒がれるほど喋っていなかった。だから友達なんて一人もできたことがない。段々と喋ることをしなくなっていって、もう中学3年生には喋ることを忘れてしまった。
「...」
ポロリと涙が零れ落ちた。
神様お願いします。どうかこんな自分を救ってください。
その願いは夜空を高く昇って見えなくなった。
おわり
テーマ 遠くの空へ
「うめぇ~」
そう言いながら屋上で自分で作った弁当を食べた。
ふと空を見上げた。きれいな青に空が染まっていた。
てを伸ばしてみた。あの青に届くわけはない。あの青の奥には何があるんだろう。身を乗り出して青を掴んでみた。やはり届かない。
空から自分が何故か離れていってる気がした。浮遊感が自分の体を支配する。あの青に届くのはいつなのだろう。
「バタンッ」
体に激痛が走る。目が開けられない。最後に自分は倒れた。今日の授業疲れたのかな。お休み。
目が覚めたら青に届いていた。
おわり