あいまいな空


太陽がきらめく昼間でもない
月が輝く夜でもない
そんなこの時間は全てがあいまいになる

辺り一面ほんのりと茜色に染まる
何もかもが茜色の光をまとっているから本当の色がよくわからない
隣にいる君の顔色さえもわかりにくなるそんな時
そっと耳元で囁かれた甘い言葉に頬を染めた
｢らん、照れた？｣
いたずら気味に笑う君に少し強がった
｢照れてない！！｣
｢でも赤くね？｣
｢夕日のせい！！｣
｢そうか？｣
嘘がバレていることくらいわかってる
でも認めるのがなんだか悔しいから少し強がった

俺に強がる方法をくれたこのあいまいな空に少し感謝した

好き嫌い


俺に優しいすちくんが好き
でも俺以外にも優しいすちくんはちょっと嫌い
誰にでも優しい君に俺にだけ優しくしてほしいと願うのはわがままだろうか

でもふとした時に気がつく
俺だってすちくん以外にも優しくするようにしている
自分は誰にでも優しくするのに君には俺だけに優しくしてほしいだなんてわがままだ
他の人に優しくするすちくんをみてちょっと嫌いだなんて思ってしまう俺はわがままだ
こんなわがままな俺が俺は嫌い

君はわがままな俺を知ってもまだ好きでいてくれますか？