あいまいな空
太陽がきらめく昼間でもない
月が輝く夜でもない
そんなこの時間は全てがあいまいになる
辺り一面ほんのりと茜色に染まる
何もかもが茜色の光をまとっているから本当の色がよくわからない
隣にいる君の顔色さえもわかりにくなるそんな時
そっと耳元で囁かれた甘い言葉に頬を染めた
「らん、照れた?」
いたずら気味に笑う君に少し強がった
「照れてない!!」
「でも赤くね?」
「夕日のせい!!」
「そうか?」
嘘がバレていることくらいわかってる
でも認めるのがなんだか悔しいから少し強がった
俺に強がる方法をくれたこのあいまいな空に少し感謝した
6/14/2024, 2:44:01 PM