理玖

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2/19/2024, 2:31:19 PM

枯葉が落ちるみたいに、

彼女はその生涯に幕を閉じた。

立派な最後だった。

誰よりも勇敢に立ち向かった。

最後、致命傷を受けてもみんなと戦うことをやめなかっ

た彼女は今までで1番楽しそうな顔をしていた。

2/18/2024, 2:32:54 PM

私は笑って今日にさよならをする。

もう疲れた。

私は十分頑張った。

毎日、毎日耐えてきた。

私が何をしたって言うんだ。

神様は残酷だ。

どうして私にこんなに辛いことをさせるのか。

私には理解できない。

私は死んだら天国に行くのだろか。

それとも地獄だろうか。

どちらにせよ今いるこの世界では無いところであればそ

れでいい。

私は笑った。

泣いたりなんかしない。

死ぬことは怖くないから。

だって死ぬってことは解放されるってこと。

私は今、開放されたい。

みんなみんな解放されたがってる。

だけど、出来るのにそうしないのは理由がある。

それが好きな人だって人もいれば、スポーツ、仕事、趣

味、アイドル、映画、

なにかしらやり残したことがあるから死にたくないって

思うんでしょ?

私にはそれがない。

だから、私が死んでも誰も泣いてはくれない。

だって私は独りだから。

孤独にも耐えて、虐めにも耐えて、空腹や、恐怖にも世

界の不平等にも、神様の残酷さにも耐えた。

これ以上、何が出来るというの。

2/18/2024, 7:53:52 AM

お気に入りの服を着て、

お気に入りのメイクをして、

お気に入りの髪にして、

お気に入りのアクセサリーを付けて、

お気に入りの靴を履いて、

お気に入りの人と遊ぶ。

毎日がすごく楽しい。

だって私の世界にはお気に入りで溢れてる。

お気に入りじゃなくなったらもういらない。

だからすぐに飽きちゃうんだ。

お金がなくなるから仕事は頑張る。

休日はネットで配信してギフトを貰う。

好きなことだけしてられる人生。

それの何がいけないの?

私は今日もお気に入りの中で生きる。

それが私の生きる理由。

お気に入りが私。私はお気に入り。

自分がお気に入りじゃなくなったらもう''いらないよね''

2/16/2024, 2:57:14 PM

誰よりも強くなりたかった。

誰よりも頼れる人になろうと思った。

誰よりも、誰よりも。

それだけが心にあった。

みんなが私に求めるのは完璧だったから。

完璧ではない私にみんな価値を感じていない。

私は生きている意味があるのだろうか。

私の生きる意味は?

誰か教えてください。

2/15/2024, 1:05:15 PM

これは10年後の私から届いた手紙。

内容は元気でやってるのか、

今は何が好きなのか、

中学校時代に書いたから子供らしいことが書いてあった

その中にふと気になるものがあった。

ユグドラシルにはなれた?

私には一体何を言っているのか全く分からなかった。

昔の私が書いたことでもこれは別の人間が書き足したの

かと思うぐらいだった。

それから半年、その謎は未だに解けていない。

子供が小学校を卒業し、嬉しそうに卒業アルバムを持っ

て帰ってきた。

みんなでそれを鑑賞していたらある写真が目に止まった

それはクラスにユグドラシルと大きく掲げられているの

をみんなで囲んでいる写真だった。

娘にユグドラシルってなに?と聞くと、

架空の木のことだよ!!なんかね、世界を示してるんだ

って。色んなものを支えているのをイメージしたんじゃ

ないかなって私は思うんだ!!

そこでハッとした。

私には中学時代にある1人の友達がいた。

その子は2学期の途中で自殺してしまったのだが、

それは私の目の前でだった。

仲がいい子だったものあるが、目の前で人が死んだとい

うことが衝撃的で少しトラウマにもなっている。

彼女は飛び降りる前に私にこう言った。

「あなたはみんなのユグドラシルになってね。」

タイムカプセルに入れる手紙を書いたのはそれがあった

すぐあとだったと思う。

わたしは彼女のユグドラシルになりたかった。

だからこうしてそれを忘れないようにタイムカプセルに

入れる手紙の最後にこれを書いた。

なんで忘れていたんだろう。

彼女にきっと上から怒られるだろうな。

娘に出かけてくると言って車に乗った。

向かうのは大好きだった親友の墓。

手紙を握りしめて私は向かった。

私がこの手紙を書いた気持ちを噛み締めながら。

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