7/4/2025, 2:45:08 PM
青い風
この頃の風は青い。
梅雨が明けて、本格的に夏が顔を出すこの時期は
1年の中で1番青くて1番赤いだろう。
梅雨明けの開放感と
雨と引き換えに顔を出した太陽の赤さは
肌に直接伝わってくる。
赤の隙間から
ほんの一瞬だけ青い風が髪を揺らせば
赤が恋しくなるほど青一色に染まっていく。
7/2/2025, 10:13:22 PM
クリスタル
クリスタルのようなキラキラしたものが好きだ。
自分より輝いて見えるものに目を惹かれるのは
当たり前だろう
自分より輝いていれば嫉妬する。
羨ましいと思う。
ただ、あまりに届かぬ位置にいると
憧れなんて気持ちは輝きに消されてしまうのだ。
儚げだが強く、たった独りで輝けるクリスタルに
私はどう嫉妬すればいいのだろうか。
7/1/2025, 3:01:56 PM
夏なんか来なければいいと思う。
ただ暑いだけだし、日焼けするし
汗をかくから髪型もメイクも崩れる。
おまけに虫も多くて嫌になる。
ただ、隣の家からきこえる風鈴の音も
大きく存在感のある入道雲も
エアコンの効いた部屋に入る瞬間も
途絶えることを知らないセミの鳴き声も
案外嫌いじゃないなんて言ったら
矛盾しているだろうか
夏の匂い
6/30/2025, 10:35:41 AM
カーテン
私はカーテンよりブラインド派です。
6/29/2025, 2:24:44 PM
青く深く
「ねぇこのお題、海だと思う?空だと思う?」
『海じゃない?深くって言うくらいだし。』
「でも空もずっと深いと思わない?」
彼女は空に手を伸ばした。
『そうかなぁ?僕は地面とか底とか、下にあるものを思い浮かべちゃうな』
「たしかに笑それもそうだね。」
目一杯のばした手を下ろした彼女は、少し寂しそうに
見えた。
「あーあ、大人になりたくないなぁ。」
『どうして?』
「だって、空の深さがわかるのはきっと今だけだもん」