鏡はいつでも自分をうつせる。
今自分がどんな姿でどんな顔か。
みかん「髪型OK…スカートOK…」
みかん「よしっ!じゃあいってきますなの!」
母「いってらっしゃーい泣」
泣きながら手を振って居るのは僕の母なの。
なぜ泣いてるかって?
僕は新中学1年生だ。
お母さんは、僕が中学に上がることに感動しているなの。
みかん「友達…できるかな…」
実は僕…今怖いなの。
だって…また虐められたくないからなの…
小学5年の頃
僕は酷いイジメを受けていたなの。
って言っても…いじめてきたのは1人だけなんだけどね。
その子は転校してきた女の子だったなの。
ボクはその子のところに一目散で向かって
話しかけたなの。
話しかけたらとても明るい子だったなの。
だから仲良くなれる!友達になれる!って思ったの…。
そして次の日、登校中…そのお友達「おはようなの!」って挨拶したら…無視されちゃったの。
けどもしかしたら聞こえてないかもって思って
教室についてからまた、
「おはようなの!」って言ったら
睨まれてしまったなの。
それから、ドンドンイジメはエスカレート。
周りのお友達も見て見ぬふりなの。
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みかん「あの時は散々だったなの〜」
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入学式も終わり、僕達は1年の教室に向かった。
教室に入ったら、少し休憩時間ができたなの。
その間に皆はドンドンお友達を作っていってるなの。
みかん「ぁ…」
僕は話しかけようとしたけど
声が出なかったなの。
みかん「…」
大人しく席に着いた…その時なの!
しずく「ねぇ!私天河しずくだよ!友達にならない?✨」
しずくちゃんって言う女の子が話しかけてくれたなの!
みかん「ぇ…い、いいなの!?」
しずく「もちろん!!」
みかん「ぼ、僕は美野みかん!よろしくなの!」
しずく「よろしくね!ていうか、そんなに緊張しなくてもいーよ!w」
みかん「し、仕方ないなの!」
しずく「えーw」
この日から本当の友達って意味を知って言ったの。
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しずくちゃんは僕がダメな事をしたら
しっかり注意してくれて、
失恋したら慰めてくれて、
もし楽しいことや嬉しいことがあれば
自分のことかのように慰めてくれた。
虐められたらいじめっ子にビシッ!って言ってくれたなの!!
僕は本当の友達って意味を知ったなの。
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しずく「みーかん!おはよぉ!」
みかん「おはようなの!」
しずく「あ!これ!みかんが貸してくれてた漫画!ありがとね!」
みかん「…」
僕は返してもらった漫画をじっと見て
みかん「しずく」
しずく「?」
みかん「あの時、僕に話しかけてくれてありがとう!」
お礼を言った。
物を貸して返してもらったことが無かったから、
嬉しかったんだ。
しずく「い、いきなりなによ!」
みかん「照れてるー?」
しずく「うっさいわ!」
みかん、しずく『www』
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これを書いた人から一言
友達選びって難しいですね( ・᷄ ౩̎・᷅)
雫『ねぇ、なんて行っちゃうの…私より先に逝くなんて…泣』
少女はとあるお墓の前で手を合わせて泣いている。雨の中で…
この少女には兄がいた。
そらきと言う少年がしずくの兄だ。
優しく、時にウザイ。
とてもいい兄で、しずくは心から慕っていた
「これからもずっと一緒だ」って指切りげんまんで約束した
なのに、そらきは死んでしまった。
死因は自殺。
学校の裏山で虐められていたらしい
雫「なんで、相談してくれなかったのよ…」
そんなに頼りなかったのかと、しずくは思っていた
すると突然兄が目の前に現れたのだ、!
しずく「お兄ちゃん!」
そらき「しずく〜!いつまでメソメソ泣いてんだよ!」
兄は笑っていた。
しずく「だって、」
そらき「ふっw」
しずく「何笑ってるのよ…」
そらき「いや?お前さ、少しは周りのヤツを頼りなよ?俺みたいになっちまうぜ?w」
そういう兄は何処か心配そうな顔をしてみていた。
しずく「…けどッ!」
私は迷惑をかけたくなかった
そらき「頼るのは迷惑な訳じゃない…わかったか?しずくには…味方がいるだろ?ニッ」
兄は今まで見た事のないような笑顔をこちらに見せた
葵「しずく!!」
遠い所からしずくの幼なじみの声が聞こえる
どうやら探しているようだ。
そらき「おっと、そろそろ行かないとな」
しずく「そっか、わかった…」
そらき「お前にこれやるよ!俺の付けてた髪飾り!」
しずく「!ありがとう…!」
そらき「じゃあこれでお別れだな!」
しずく「わかった」
しずく・そらき「またね!」
葵「見つけた!!!しずく!」
幼なじみが凄い焦った顔で近づいてきた
しずく「なに?」
葵「雨なのにそらきの所に来てたのか?…ってそれは…」
しずく「へへっwそらきにぃの髪飾り」
葵「…そっか笑会えたんだな」
しずく「うん!」