雫『ねぇ、なんて行っちゃうの…私より先に逝くなんて…泣』
少女はとあるお墓の前で手を合わせて泣いている。雨の中で…
この少女には兄がいた。
そらきと言う少年がしずくの兄だ。
優しく、時にウザイ。
とてもいい兄で、しずくは心から慕っていた
「これからもずっと一緒だ」って指切りげんまんで約束した
なのに、そらきは死んでしまった。
死因は自殺。
学校の裏山で虐められていたらしい
雫「なんで、相談してくれなかったのよ…」
そんなに頼りなかったのかと、しずくは思っていた
すると突然兄が目の前に現れたのだ、!
しずく「お兄ちゃん!」
そらき「しずく〜!いつまでメソメソ泣いてんだよ!」
兄は笑っていた。
しずく「だって、」
そらき「ふっw」
しずく「何笑ってるのよ…」
そらき「いや?お前さ、少しは周りのヤツを頼りなよ?俺みたいになっちまうぜ?w」
そういう兄は何処か心配そうな顔をしてみていた。
しずく「…けどッ!」
私は迷惑をかけたくなかった
そらき「頼るのは迷惑な訳じゃない…わかったか?しずくには…味方がいるだろ?ニッ」
兄は今まで見た事のないような笑顔をこちらに見せた
葵「しずく!!」
遠い所からしずくの幼なじみの声が聞こえる
どうやら探しているようだ。
そらき「おっと、そろそろ行かないとな」
しずく「そっか、わかった…」
そらき「お前にこれやるよ!俺の付けてた髪飾り!」
しずく「!ありがとう…!」
そらき「じゃあこれでお別れだな!」
しずく「わかった」
しずく・そらき「またね!」
葵「見つけた!!!しずく!」
幼なじみが凄い焦った顔で近づいてきた
しずく「なに?」
葵「雨なのにそらきの所に来てたのか?…ってそれは…」
しずく「へへっwそらきにぃの髪飾り」
葵「…そっか笑会えたんだな」
しずく「うん!」
10/25/2024, 3:30:12 AM