4/3/2025, 8:13:54 AM
また面接で落ちた
ぼくは海まで歩いた
そして
空に向かって
バカヤロウ!
と
叫んだ
海からの風が寒くて
ぼくは身震いすると
さ
帰ろう!
と
元気を出した
3/25/2025, 10:09:35 AM
小さな頃のぼくの記憶
ある晴れた土曜日の午前中
ぼくは空にでっかいだるまや
招き猫がぷかぷか浮いてゆっくりどこかへ行くのを
見ていながら
学校の帰り道を歩いた
招き猫は紫色の座布団に座っていた
ダルマは手足が小さく出ていて
ぷかぷかと浮いてゆく中をジタバタしていた
ぼくは
ヘンなの
と思うだけで
特段不思議に思うことなく
家に帰った
3/15/2025, 10:11:18 AM
ぼくはいつも平常心だ
他の人はどうかは知らないけれども
でも心を乱す時もある
図書室で感動する本と出会うと
心がざわつく
ぼくがぼくでいられない
なんてことだろうと思いながら
ページをめくる
ああ ぼくは
この時のぼくは
きっと泣いているけど震えているんだ
感動に巻き込まれて震えているんだ
ぼくはこんな感動できる文字を書きたい
でも大人にならないと
もっと本を読まないと
3/4/2025, 11:37:41 AM
君との約束を
最後まで
守りたかったよ
僕は
そう言うと僕は離婚届にサインをして
指輪を外した
君は自由だ
お疲れ様
僕はそう言って 黙った
あなたには
世話を焼いたわ
元妻は
少し寂しそうに笑った
元気で
僕はそう言うと
家を出た
さあ
自分の道を自分に約束しよう
3/3/2025, 10:43:30 AM
ひらり
僕の目の前で
さざんかが花弁を路に
すべらせた
灯油を売る車が
さざんか さざんか と
歌っている
まだ少し寒いが
もう春も近いだろう
僕はさざんかの花弁を拾うと
メモ帳に閉じた