いつのまにか
彼氏との波長が
合わなくなっていた
すれ違って行く
私は自然消滅する
炭酸の抜けたソーダ水のように
のんびりと
彼氏から方向転換した
仕事
仕事
仕事
忙しくなって
しゅわしゅわのソーダ水のように
日々を過ごした
地面が泡立つように
土砂降りの雨の日
彼氏からLINEで
別れよう と
連絡されて
はい
と
答えた
しゅわしゅわと
慌ただしくそのまま過ごして
夜の寂しさは
缶チューハイで飲み干した
好きになってくれる人
居ますか
ってSNSに
病んだ言葉を使って
独りぼっちを
噛み締める
でも
大丈夫
きっと
次がある
たぶん
降り頻る雨
その雨空をぼうっと眺める
向こうの山の方は青空が広がっていた
行ってみるか
ドライブで晴れるところまで走ってみたくなった
車を走らせ凡そ1時間
まだ晴れない
上空には薄く雲が広がり雨がぱらついている
もう少し行くか
コンビニで腹ごしらえすると
車を走らせた
気がつくと県を跨いでいた
おお
秋晴れだ!
ぱらついた雨も後ろの方で止んで
空が高い
秋晴れだ
なんか食って帰るか
ガススタに寄って
ラーメン屋で塩ラーメンを食べて
帰路に着いた
晴れを追いかけるのも楽しい
あの人のことが
忘れたいのに
忘れられない
今は何をしているんだろう
どんな思いで
生きているのだろう
私のことは
きっと忘れたいんだろう
ごめんね
忘れたいよ
私も
でも なぜだろうね
柔らかな朝日が
カーテンを透かして床に光が当たり
草木が揺れると共に床の光も揺れている
天使が踊るみたいに
光が揺れる
きれい
僕は床におはじきを置いて
指でピッとおはじきを弾いた
光が揺れておはじきがキラッと光る
ああ
いつまでこの気持ちは
生きているんだろう
僕の心は
揺れる光とおはじきに
夢中だ
いっこ
にこ
さんこ
おはじきを数える
僕はまだ
計算が苦手だ
眼光鋭く
その眼差しを向ける先に魚が水の中を
ゆらゆらと揺れている
パッと翼を閉じ川に飛び込む
次の瞬間
くちばしにはイワシを加えて
空に飛んでいた
海猫は
空でニャーと鳴く
イワシを一飲みにすると
船へ向かった
客から食べ物を物色する
海猫は
こうして旅を続ける