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9/10/2024, 5:26:32 AM

自分という
うつけ者は

この世界にたった独りで十分である

世界は広くて狭い

誰かが何かしでかせば

直ぐにオンラインで叩かれる時代

そういう社会に生きるのは

簡単そうで

難しい

いつの時代も

簡単な時代なんて無いだろうし

今もそう

日本だからって平和な国とは
限らない

今は今で

色々ある時代だけど

乗り切れたら

それだけでいいと思う

まずは今日を乗り切ろう

9/8/2024, 9:40:20 AM

10歳の誕生日に
オルゴールを両親から
プレゼントされた

蓋を開けるとバレリーナがクルクルと
踊るように回りながら出て来る

音楽はいとしのエリー

そっと蓋を閉じると

両親を見つめて
にこりと微笑んだ

両親は満足そうに頭を撫でてくれた

いつもの生活に
こういうサプライズは彩りで

嬉しい

そんな子供の頃を
思い出して

今も大事に持っているオルゴールは

うちの娘にあげようと思う

喜んでもらえるかどうかより

私は
想いを引き継ぎたいのだ

両親から私 私から娘へ

大事なことは
温故知新だから

このオルゴールは
娘に見せたことはなかった

アンティークなのよ
と話そう


娘は
どんな顔をするだろう
どんな気持ちになるだろう

多分娘よりも
ワクワクして来たわ

9/7/2024, 2:38:41 AM

生まれつき僕は
15歳まで

他の人には多分見えづらいだろう
天使と悪魔と死神と宇宙人が見えた

どことは言えないけれど
人と違う見た目だから
見分けがついた

天使と悪魔
ハーフも居た

幽霊は見えなかった

皆忙しく人と同じように暮らし
生活して
様々な会社で働いていた

僕はある日
事故に遭った

15歳になる前の日だった

夜、僕の意識が戻った

病院を歩く影がいた
僕は瞬時に死神だと分かった

僕のベッドに近寄ると
死神は優しい声で

時が来たよ、と
僕に告げた

僕は意識を失った

次の日の朝
何事も無かったかのように

起きることが出来た

ただ
その15歳の誕生日から
僕は普通の人しか見えなくなった

今は第二の人生を
歩んでいる気分だ

9/5/2024, 9:36:52 PM

夕暮れ

恋人と海岸散歩

アスファルトを歩くのと違って

思うより疲れる

流木やワカメなどが打ち上げられている

恋人が不意に繋いだ手を離し

と と と と歩き

しゃがみ込んでいる

これ

恋人が見つけたのは
桜色の貝殻

綺麗だね

その心を
ずっと忘れないで

その心が
好きだから

9/5/2024, 2:22:39 AM

きらきらと水面が煌めく

河原の川縁に居る

川が台風の後で
少し増水している

おうい!そんなとこに居たら
あぶねーぞ!増水してるの分かるだろー!

おっさんが向こう岸の道路から自転車を停めて
私を叱咤する

分かってる
危ない事は

だけど

自分が自分で止められない

私はおっさんを無視して
水面を再び見つめる

もう
どこにも居られない

目を閉じて息を吐いた



ーー私がこうなるに至るには
それなりに積み重なる理由があった

まずは
失恋した事

風俗に勤めていることがバレて

彼に振られた事

次に
精神的な障害が発覚して
突如、障がい者となってしまい

仕事をクビになった事

最後に
ストレスからのお金の使い過ぎで
自己破産した事

私は

どうしようもなく
居ても立っても居られない状況に
苦悩して
独りがつらくなり

川縁に座り込んでいた

ごめん

父さん、母さん…

ードボンッ

チカラなく川に落ちた

しばらくして目が覚めた

…あれ

病院のベッドに寝かされていた

そこは精神病院だった

通り掛かりのおっさんが
私を川から助け出して通報したそうだ

私は

病院にて入院生活を余儀無く過ごすことになった

いつ退院出来るのか分からないまま…

一見、精神の障害を持つ人の事を
当事者になるまでは
白い目でどこか見ていた

だけど
一緒に生活して
見方が180℃変わった

それぞれが皆んな
独特の魅力を放っていることがわかったのだ

あの女性は少しポーッとした所があるが
それ以上に何事にもひたむきで
一生懸命に頑張れる所が魅力だ
この子の雰囲気は居るだけで癒されること

あの男性は独り言で自分の苦痛や妄想を呟く
けれど
何を喋っていても
許してしまいたくなるほど目が綺麗で澄んでいる
まつ毛も長く、カッコいい
ロックな人だ

日々それぞれの
個性が光って居ることが
自分には眩しく見えた

皆んな、良いな

けど
それぞれ
皆んなは皆んな
必死なのだ

頑張って日々をどうにか不器用に
過ごして居るのだ

その姿は
皆んな素敵だと感じずに居られなかった

私は
自分の事ばかり考えて
独りよがりで暮らして
独り善がりのわがままで
入院した事を心から悔いた

みんながきらきらして見えて

私は
小さな私を感じた

そして
鬱の症状が落ち着き

退院することになった

改めて
一人暮らしだけれど
私の後ろには

私を心から心配する誰かが
居てくれる

その事を忘れてはいけない

だから

もう自分を責め過ぎない

そう思いながら

退院した

今ノートに
ほぼノンフィクションで
書いている

あの人は今
元気だろうか

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