生粋

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11/13/2025, 2:32:50 AM

【心の迷路】


進んでるような

戻ってるような

壁に囲われた通路

行き止まる事もある


思い悩む後輩の迷路を一緒に進んだりすると

自分の時とは違い

進むべき方向が分かったりする

出口も複数あるようだ

最寄りの出口を見つけても

進もうとしない時は

求める出口じゃないんだろう

もしかすると

俺には出口に見えるそこは

後輩には壁に見えてるのかも


なんて思いながら

自分の迷路に戻ると

紆余曲折のこの壁は

自分が作り出した物なのかも知れない


思い悩む友にかけた言葉が本意なら

同じ場所に立った自分に

同じ言葉をかけてやってもいいはずだ


慌てる事ぁない

ゆっくり進もう

11/11/2025, 6:13:39 PM

【ティーカップ】


その結果がどうなるか知っている

やっぱりやってしまう

手持ち無沙汰なのか

好奇心なのか


くるくる回るティーカップ

我慢出来ずに

目の前のハンドル手を伸ばす


人は

先に立たった後悔すら

回避できないのか

11/10/2025, 1:40:24 PM

【寂しくて】


恵まれてるのだ

故に

それに甘んじてしまう


どこかでそれを

自身を取り巻く日常に思ってしまう


そして

実はそうでは無いんじゃ


そんな気付きに

膝を抱える

11/9/2025, 11:17:17 PM

【心の境界線】


わりとオープンだと

自分では思ってる

それでもやっぱり

超えて欲しくない境界はある

相手によって位置や形も変わる

曖昧なライン

越えられないのは

だいたい自分の方

11/9/2025, 12:38:17 AM

【透明な羽根】


走るのは遅かった


田舎育ち故

木や岩場に登ったりは得意だったはずだけど


下半身を使う遊びをしてなかったのかなぁ


とにかく

学校でヒーローになるような特技は持ち合わせてなかった

運動会なんかでは

風に乗るかの如く

遥か前方を走り去って行く同級生に

羽根でも付いてるのかと思った


観に来た親も

さぞかし退屈だっただろう


そんな事もとっくに忘れてたけど

自分が親になってから

思い出すことがあった


子供が通う保育園

その運動会の日だ

競技は親子競走

子供は半周

親は一周


自分の足が遅かった事を思い出したけど

今日は何だか身体が軽い

あの日飛ぶように走ってた同級生みたいに

半周先の我が子に追いつき

抱えて一緒にゴールしてやろう


第1コーナーで飛んだ

いや跳んだ

砂煙を上げながら

俺にも羽根があったらしい

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