【灯火を囲んで】


想像してみる


これが夏なら

キャンプファイヤーに怪談

花火なんかもある


さて

この時期


焚き火か？

落葉焚きももう昭和の文化だろう

キャンプをする人なら季節を問わないのかも知れない

俺は興味はあれど

残念ながら縁がないまま


田舎育ちの野生児も

今となっては立派なスマホ依存


暗闇で見るスマホの明かりを

灯火と言い張ろうかとも思ったけど

ちと寂しいし囲まねぇもんなぁ


新入社員が試験を受ける

実技もあるから

そろそろ練習が始まる


先輩達が集まって

あれやこれやと世話を焼く

先生が多いと習う方も大変だけど


先輩達も

大事な灯火を囲みたいのだ

【冬支度】


間に合ってない

先手を打てないのは

いつもの事だ


確実にやって来る

環境の変化に震えるばかり


備えが出来ずに

右往左往は

熊と同じようなものか


さてさて

根回し根回し

【時を止めて】


仕事の締切間際には思う

問題は

きっと俺も止まる事だ


止まらないなら話は変わるけど

仕事も他の事も

色々やってると

再び動き出した時には

突然老け込んだ人になってそうだ

【行かないでと、願ったのに】


願ってもだめだ

自分の足で腕で

追い

掴まなけりゃ


だけど

しなかったのは

無理やり掴む事を望まなかったから


無理に掴んだとして

何が残るのか


だから願ってみたんだけどねぇ


ねぇ

【秘密の標本】


ダメだ

一度よぎってしまったから

もうそれしか出てこない


もう若い子達には

伝わらないかも知れない


少年の日の

ベッドの下