生粋

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8/16/2025, 3:34:42 PM

【遠くの空へ】


色々思ったが

せっかくこの時期だ

ちと

遠くに行った人達を想いを巡らせてみる


最初はたぶん

いつも一緒に遊んでた近所のヒロくん

小学校に入るか入らないかだったと思う

活発で無鉄砲で

今思えば俺とはだいぶ違う性格だった

活発で無鉄砲なヒロくんは

近所の池に落ちてしまい

走って家までお袋を呼びに行き

救い出して貰ったが

帰ることは無かった


当時の俺には事態が理解が出来ず

ヒロくんは星になったとか神様になったとか

言葉通りに受け止めていた


俺とはだいぶ違ったヒロくん

池に行かなければ

今も話したりしてただろうか

少なからず今の俺にはない

影響を貰っていただらう


仲違いしてるかも知れないし

未だに続く腐れ縁だったかも知れない


だけど

そちらを覗くことはもう出来ない


けれど

ヒロくんを失ったこちら側で

想いを馳せる事は出来る


ヒロくん

俺はちゃんと忘れてないぜ

8/15/2025, 12:24:15 PM

【!マークじゃ足りない感情】


!!

っ!!!

8/14/2025, 3:05:04 PM

【君が見た景色】


これだったか

その場に立って思った


それを見た者と

見てはない者

その認識に差が出来るのは当然だ


同じ物を見たとて

受け取るものは違うだろうけど


想像だけでは

到底

追い付くことの出来ない

景色

感情

感覚

感性

8/13/2025, 11:05:57 AM

【言葉にならないもの】


たぶん今は

タコ型星人だな

8/12/2025, 3:08:30 PM

【真夏の記憶】


これは

前回の方が良かったか

外回りの仕事をしてた頃


その日の訪問先は

気のいいおばあちゃんだった

汗だくで仕事をする俺に

「アイス出してやろう」

と声を掛けてくれた

「いえいえ、お構いなく」

と遠慮したものの

おばあちゃんはすでに冷凍庫を開けていた


「暑いからねぇ」と

おばあちゃん

「全部は多いかねぇ」

独り言のように呟きながら

取り出したモナカアイスを流しに運んだ


おばあちゃん

自分の分かな?

なんて思いながら作業をしていた


おばあちゃんはモナカアイスの袋を開け

中を取り出すと

さっきまでネギを刻んでいたまな板に乗せた

「ん?」

そのまま包丁をモナカアイスに乗せる

「ん?」

おばあちゃんは半分づつ食べるのかなぁ


モナカアイスは思ったより固かったらしく

おばあちゃんは

「う~ん、う~ん」と

頑張っている


「代わりましょうか?」

と声をかけようとすると

ドンッ

ゴロン

とうとうモナカアイスは真っ二つに

ちなみに

ドンッ

が真っ二つの音

ゴロンは

健闘虚しく

その片割れが流しに落ちた音


見ない方がいいかと

目を逸らし作業に集中してるフリ


おばあちゃんは

チラリとこちらを見たあと

無事だった片方を元の袋に入れ

冷凍庫に仕舞った


きっと暑さのせいだ

俺は何も見てないし

おばあちゃんは何も失敗してない

きっと俺が作業してる間に

滞りなくモナカアイスの半分を食べ

半分を冷凍庫に入れたのだ


ちょうど作業を終え

おばあちゃんにサインを貰おうとすると

その手に

ネギにまみれシットリと濡れた

モナカアイスの半分が握られていた

おばあちゃん

諦めきれなかったのかぁ

暑いもんなぁ


「はいどうぞ」


「ん?」


嘘だと言ってよバーニィ


暑さのせいか…な…


蝉の声鳴り響く

夏の午後

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