【フラワー】


地元にその名前を使った

パン屋さんがあった

工房から流れてくる香りに

将来はパン屋さんになると

意気込んだ頃が懐かしい


その後少し知恵が付いてからは

コックさんになれば

パン以外も作れると

夢を広げ


気付けば会社員


パン工房も移転し

香りを嗅ぐ事も少なくなったけど


紆余曲折の会社員


香り立つ花達に囲まれてるから

満更でもない

【新しい地図】


この1年を占う

新しい組織表

山あり谷あり

恐ろしげな洞窟も見える


なかなか険しい道のりに見える


話題にゃ事欠かんな

【好きだよ】


一見

強固な物資のようにも感じてしまう佇まい

裏腹に

内包された溢れんばかりの情熱


貴方の

強固に見える佇まいは

他を寄せつけぬ壁ではなく

その内なる情熱を

留めておく為ではないだろうか


時に不器用な優しさ

そんな風にも感じる


しかし

そう思いながらも俺は

溢れ出す熱量に身を焦がそうとも

その壁を殻を破り

貴方と向き合いたいと願う



バンバーグ

【桜】


期間は短いけれど

その時期になると

あちこちで見る事が出来る

この花に

心奪われたのは

いつだったか


子供の頃にも当然見てたはずだけど


あるとき花と団子の順位が入れ替わった


心境の変化なのか

圧巻の光景だったのか


以来

団子がなくとも

足を運ぶようになった


まぁ

いい傾向なんだろうと思ってたけど


最近また

団子の位置が浮上してきたような気もする

【君と】


一緒に居た頃

万能感に溢れてた

得体の知れない自信に突き動かされ

ずいぶん早足で歩いたようだ

自分を疑わず

なかなかな事も言っていたと思う


今となっては

ちと恥ずかしい


あの時は気付きもしなかったけど

あの自信は借り物だった


君に認められてる

そんな自信


今も大して変わらないけど

ちょっとだけ

自分の足で立てるようになったぜ


たぶん

それも君のおかげ