【記憶】
わりと曖昧だったり
無意識に改ざんされてたり
誰かの話とごっちゃになってたり
記憶を頼りに辿った道で
幾度、天を仰いだ事か
だけど
ふとしたきっかけで
今まで忘れてた事を鮮明に思い出す事もある
そういえば昔
正当な評価を得たいと
強く思った事があった
上司から昇進を告げられた時だ
当時
主要メンバーの欠員により
関係会社のとある部署が未曾有の危機に直面した
その被害を少しでも食い止めようと
上層部の放った白羽の矢が
たまたま通りかかった俺の眉間を貫いた
ほぼ転職だ
付け焼き刃を
手探りで振り回す
むしろ振り回される
当然
そのポジションの仕事を十分に出来たとは言い難い
そんな中
元いた部署の相方も
俺の穴を埋めるのに必死だ
そのタイミングで
昇進を言い渡された
どう考えても
俺より相方だ
俺があわあわと半人前の仕事をしてる間
相方は1.5~2人分の仕事をこなしているのだ
それを訴えるも
もう決定した事らしい
釈然としないまま
あとは評価に追い付くしかないと思うようにした
上司に
自分でもこの評価は
仕事ではなく
少し整った顔で貰ったものだと分かっている
と伝えたところ
危うく
初日で降格する所だった
決定した事言うたやん
【もう二度と】
そんな決意は
すぐに忘れて
二度あることは三度も四度も
よりによってな事も
割と起きる
だから
もう二度と無いと思った事だって
もしかしたら
また起こるかもしれないじゃん
【雲り】
雲るには
曇るって字もある
「雲」に覆われて「曇る」
明日は「曇り」
空に「雲」が浮かぶ
単体だと「雲」
それ以外の表現になると「曇」
だと思ってた
オッサンには難しい
cloudなんかの言い回しだったりするのかしら
どちらにしても
実際に雲は太陽の下にあるわけだから
空が雲る(曇る)
表情が雲る(曇る)
暗いイメージだけど
日傘だと思っても
いいんじゃないかと思う
【bye bye...】
おっと
そんなお題で
毎回しょぼくれると思ったら
大間違いだぜ
しょぼくれも
なかなか体力使うのだ
衰えの副産物か
案外元気に笑ってる
【君と見た景色】
俺の思うその景色は
君の思うその景色ではないだろう
君の景色はずいぶん更新された事だと思う
俺も更新したいけれど
機会がないのか
その気がないのか
相変わらずだ
だけど
もしかしたら
同じ時
同じ場所で
同じ物を見てても
見た景色は
同じじゃなかったのかもな
って事には気付いてたりする