【終わらない物語】
ハッピーエンドのその先が
ハッピーとは限らない
主人公とヒロインが
数々の試練を乗り越え結ばれる
その後
やってくる生活の中で
ケンカが増え
いがみ合う
なんてのはあまり想像したくない
きっと幸せに暮らしてる事だと思いたい
もし
そこで幕が降りなかったら
こちらの想像とは違う
その先が描かれるかも知れない
見たかった事も見たくなかった事も
だけど
物語が
何十年先まで描かれたらどうだろう
床に伏す主人公の走馬灯だったら
見たかった事も
見たくなかった事も
辛かった事
楽しかった事
悲しかった事
嬉しかった事
怒りに震えた事
愛しかった事
全て物語を形作るのに必要な事のように思えてくる
区切るところで全て変わってしまう
だからきっと
我々の物語には
幕が用意されてないのだ
今に一喜一憂しようとも
物語は続いていく
悲劇だったのか
喜劇だったのか
それがわかるのは
幕ではなく
最後に瞼が降りる時
そんな風に思って以来
少し頑張れてる気がする
【やさしい嘘】
それは相手を思っての事なのか
自分のためなのか
本人も気付いてなかったりするから
相手はなおの事だろう
俺の用いるそれは
ほぼ後者だと思う
もともと嘘があまり得意じゃない
善人ぶってるのではなくて
器用さが足りない
瞬発的に説得力のある話を生み出せない
数手先の矛盾に辻褄を合わせられない
なんなら気付かない
予想外の質問に答えられない
事前に練習が必要だ
ある程度
自分の中で確信が持てるストーリー
想定可能な質問に対する答え
いつも通りの所作と言い回し
そんな事やってる間に機を逃す
結局
なるべくそ~ゆ~状況にならないように
普段を作っていく方が
楽ちんなのだ
今のところ
それでなんとかなってるから
性に合うんだろう
嫌なことを嫌と言わない方が楽な時もある
それは相手を思ってではなく
今後の自分を思ってなのだ
【瞳をとじて】
片足をあげる
数秒と立ってられない
本日
また一つ
大人の階段を登る
【あなたへの贈り物】
ちょっと喜びそうな物に
少しありがた迷惑ないたずらを添えて
【羅針盤】
内陸に生まれ育った者としては
耳にはするけど
実際には見た事のない
方位磁針と地球儀を組合せたような
船の装備
だと思ってた
そう思いながら
実際の形に興味が湧いて
少し調べてみたら
羅針盤とは方位磁針の事らしい
危うく知ったかぶりの大恥かくところだった
アブナイアブナイ
ちなみに
イメージしてたのは
羅針儀と言うらしい
と
まんざらハズレでもなかった事は
明確にアピールしておきたい
子供の頃
分かれ道に着くと棒を倒す
倒れた方に進む
何かを発見するまで
どこかに辿り着くまで
それを繰り返す
そんな遊びが大好きだった
世界が広がっていくような気がしてた
友達の理解は全く得られなかったけど
せいぜい
子供の足で行ける範囲の冒険
何度もやってると
同じ道を通ることが多くなる
そんな時は
棒を倒す手に
多少手心を加えてたような気もする
それでも
当時の俺にとって
あの棒は
紛れもなく羅針盤であり相棒だった
そう思えば
加えた手心も
磁力の一つだったに違いない
数々の冒険を乗り越え
大人になった俺の手に
かつての相棒はもう居ない
だけど
相棒に頼らなくとも
似たような遊びをしてるから
実際のところ
大人にはなれてないのかも