【ススキ】
一斉に穂をなびかせる姿は圧巻で
稲の親戚らしいと言うのも納得の光景
子供の頃は外で遊んでると
良く綿毛が飛んできた
数年前
親父がどこからか採ってきて
花瓶に飾ってた
なかなか良い出来映えだった
親父も気に入ったのか
そのまま飾り続けていたが
その姿を変えること無く
1年過ぎた
てっきり朽ちていくものだと思ってたけど
力強く背筋を伸ばしたまんまだ
結局
親父が亡くなっても
ススキは立派な姿のままだった
主を亡くした家を
少しづつ片付けた際も
変わらず立ったまま
これも片付けるかと
手を伸ばすと
パラパラと綿毛が散った
そうか
頑張ってたんだな
【脳裏】
俺に任せろ
俺やれる?
お腹いっぱい
腹八分
頑張る
明日から
どうしようかな
硬麺替玉
んなこたぁねぇよ
わりと好き
ありがとう
ホントにありがとう
【意味がないこと】
もし明日
そんな夢を見たとしたら
こんな心理の現れかも知れないし
何かの暗示かも知れない
もし暗示だったら
あんな事になるかもしれないし
これだって正しいとは言えない
そしたらどうするべきだと思う?
とか
こっちとこっち
どっちが良いと思う?
「こっち」
いやでもそれはこうだから
で、どっちが良いと思う?
とか
何食べる?
何でもいい
じゃぁあれにしようか
それはちょっと
じゃぁそれは?
なんか違う
じゃぁこっちは?
それも気分じゃない
とか
聞く耳のない所に話しかける労力
今考えても仕方ない事
答えの決まった選択肢
昔じいさんが5万円で買ってきた
「詐欺に合わない為のビデオ」
いつも同じ所に辿り着く考え事
蓄えた脂肪
【あなたとわたし】
真っ先に
踊るてんとう虫を思い浮かべる辺り
我ながら歳を感じる
わたし
それは良い
いつもの事だ
あなた
これは随分と限定的だ
これを誰にするかでその先がほぼ決ってしまう
流石に知らない人にはならない
君でもアイツでもあの人でも無くあなた
だいぶ絞られてしまう
熟考の末
今回は
好きだった作家さん
だったと言うのは
嫌いになった訳では無く
亡くなってしまったから
最近の事のように思うが
もう20年も前の話だ
もともとは別の大好きな作家さん?が居て
本に限らず
その人の作品を集めていた
その作品の中でちょいちょい名前が出るもんだから
気になって仕方ない
好きな作家さん?に影響を与え
間接的に自分も影響されてるに違いない
必然と思える好奇心から
その人の本を読んで
それは見事にハマった
歳も倍以上離れ
時代背景も文化も生活圏も性格も違う
そんなおっちゃんの紡ぐ
粗野で美しく痛快で儚い言葉達が
妙に心地良く
そこに乗せられた物を
余すことなく理解したいと
イメージを膨らませながら繰り返し読んだ
もう新作を読めないのが残念だ
気付けば自分も
おっちゃんの亡くなった年齢に近づきつつある
今度改めて読み直してみよう
当時の自分を思い出しながら
【柔らかい雨】
霧雨
気のせいか
最近出くわしてない気がする
仕事や釣りなんかしてる時に
これくらいならと
続けてしっかり濡れる
そんな事が減った気がする
釣り行って無いからかなぁ
止むか止まないか
続けるべきか退くべきか
なんて空を見上げるような事も
長らく記憶にない
ここの所はもっとハッキリとした雨
タイミングを見図る事もなく
一目散に撤退を余儀なくされるような
地域で違うのか
地球の変化なのか
自分の変化なのか