生粋

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【あなたとわたし】


真っ先に

踊るてんとう虫を思い浮かべる辺り

我ながら歳を感じる


わたし

それは良い

いつもの事だ


あなた

これは随分と限定的だ

これを誰にするかでその先がほぼ決ってしまう

流石に知らない人にはならない


君でもアイツでもあの人でも無くあなた

だいぶ絞られてしまう



熟考の末

今回は

好きだった作家さん


だったと言うのは

嫌いになった訳では無く

亡くなってしまったから


最近の事のように思うが

もう20年も前の話だ


もともとは別の大好きな作家さん?が居て

本に限らず

その人の作品を集めていた


その作品の中でちょいちょい名前が出るもんだから

気になって仕方ない

好きな作家さん?に影響を与え

間接的に自分も影響されてるに違いない


必然と思える好奇心から

その人の本を読んで

それは見事にハマった


歳も倍以上離れ

時代背景も文化も生活圏も性格も違う

そんなおっちゃんの紡ぐ

粗野で美しく痛快で儚い言葉達が

妙に心地良く

そこに乗せられた物を

余すことなく理解したいと

イメージを膨らませながら繰り返し読んだ

もう新作を読めないのが残念だ


気付けば自分も

おっちゃんの亡くなった年齢に近づきつつある


今度改めて読み直してみよう

当時の自分を思い出しながら

11/8/2024, 2:19:22 AM