【柔らかい雨】
霧雨
気のせいか
最近出くわしてない気がする
仕事や釣りなんかしてる時に
これくらいならと
続けてしっかり濡れる
そんな事が減った気がする
釣り行って無いからかなぁ
止むか止まないか
続けるべきか退くべきか
なんて空を見上げるような事も
長らく記憶にない
ここの所はもっとハッキリとした雨
タイミングを見図る事もなく
一目散に撤退を余儀なくされるような
地域で違うのか
地球の変化なのか
自分の変化なのか
【一筋の光】
それはきっと蜘蛛の糸
一筋の
一条の
一縷の
暗闇から
雲の隙間から
差し込むその光は
そこに暗闇が雲があるから
暗さに慣れた目には鮮明に映るその光も
突然
暗闇が雲が晴れたなら
きっと容易く見失ってしまう
暗中模索の最中
不意に現れた蜘蛛の糸
掴むべきかまだ見送るべきか
掴んだら途切れるのか耐えうるのか
光の中へと続く道なのか
心無き者の垂らした釣り糸なのか
選択はいつも難しい
【哀愁を誘う】
我が職場には
会社のイベントを機に発足したボーリング同好会と
週末の仕事帰りなどに温泉でリフレッシュする温泉部がある
私の所属は温泉部
先の人事異動により
温泉部はその半数を失い私を含めて2名となった
2人になっちまったなぁと
落とした肩を叩き合い慰め励まし合う中
背後からただならぬ気配を感じる
ボーリング同好会の長だ
我々よりも大所帯だったボーリング同好会には
温泉部との掛け持ち会員も所属していたが
人事異動の末
「俺なんか1人ですよぅ!」
と悲痛な叫びをあげた
何たる悲劇か
私は互いの威信と存亡をかけ
一緒にボーリングして温泉入ろうぜと
哀愁を誘った
【鏡の中の自分】
家には大きな鏡がない
脱衣場にある鏡も
映るのは証明写真の範囲くらい
だから俺は知らなかった
はぎ~の家に泊まり
お風呂の大きな鏡を見るまで
いや
うっすらと気付いてはいたけど
目を逸らしてたのかも知れない
それにしても
まさかそこまでとは思って無かった
あんなにも貧相だった自分の身体が
こんなにも逞しく最長していたとは
改めて体重を測ってみる
実に1.5倍
50%増量
破格だ
特に努力した訳では無い
ニコニコと
ご飯を美味しく食べただけだ
人知れず溜め込んだ他の物も有るにはあるが
いやはやここまでとは
我ながら
なんとも
愛らしい
【眠りにつく前に】
ふと一日を振り返る
なんならもっと前まで振り返る
たまにそのまま寝てたりもする
このアプリを始めて
そんな時間が増えた
タイミングもあったと思うけど
ここで何かを創作するでもなく
特に誰に伝える訳でもなく
細かく説明する事もなく
ただ自分の中から出て来た物を吐露する
不思議と考えが纏まったり
頭がスッキリしたり
気付きがあったりと
予想してなかった効果に少し驚いた
少し切ない日も
少し寂しい夜も
やるせね~なぁの時も
案外耐えれる
胸の痛みも少し紛れる
明日も笑える
それが自分に向けてだとしても
表現するってのは
大事な事みたいだ
夢を見る事はすっかり無くなったけれど
年相応だ
致し方あるまい
代わりに別の物を見るようになったと思おう
時に夢心地にもなりながら
眠りにつくから問題ない
良い習慣になったと思う