【永遠に】
それって
百年?千年?万年?
億なんて言い出したら
そもそも地球って
みたいな事にもなる
ひょっとして
人間の寿命程度の長さで
語る事じゃないのでは?
少なからず
俺の周りには
そんな大それた物は見当たらない
自分が居なくなってウン千年
なんて想像もつかないし
そこに自分の欠片が有るとも思えない
過去の事だって
分かってない事が沢山有るのに
未来の話なんて尚更だ
たかだか百年前後が語るその言葉に
どれ程の事が含まれるのだろうか
使うけど・・・
【理想郷】
欲を言えばキリが無いけど
一時を思えば
今でも十分だ
あの時の俺にとっては
今みたいな未来は想像つかなかったはずだ
あの頃の理想とした場所には立ってると思う
今の理想は分からない
またいつか振り返った時に
十分だと思えたらいいな
【懐かしく思うこと】
たまに
古いLINEを読み返してみる
そう言えばそんな事あったなぁ
だったり
まだぎこちないやり取りだったり
あれはいつだったっけ?なんてのも
自分の受け答えも
今だったらきっと違う事言うなぁ
なんて思いながら見てると結構楽しい
会話は記憶だけが頼りだけど
簡単な日記みたいで
思い出すことも多い
そして時間は流れてるんだと
改めて感じる
【もう一つの物語】
不意に産まれた何か
それが何かを解明しようとする
深い
恐らく今までで1番深い
だけど
その何かに先がない事だけは分かっている
それなら解明する必要も無い
とも思える
しかし
ここで捕まえとかないと
後て失敗しそうに思う
そして
その失敗の被害に会うのは
きっと自分では無いから
ちとシンドイけれど
今踏ん張っておく
なんてやってる内に
既にもう一つの物語は
とっくに始まっているのだ
【暗がりの中で】
鈴の音が聞こえる
微かな音に
また気のせいかと思うが
再び音が聞こえる
気のせいでは無さそうだ
暗がりを足元に気をつけながら
音の方に向かって走る
ウナギ釣りだ
仕掛けを投げ込んだ釣竿の先に鈴を付けて置いておく
ウナギが引っ張れば鈴が鳴る
もちろん他の魚が引っ張っても鳴る
ゴミが引っかかっても
風が吹いても鳴る
そして長い事待ってると
何も無くても
鳴った気がする
一定の時間が過ぎると
誰からともなく始まる
今鳴った?
それが大き過ぎる期待故か
手持ち無沙汰に耐えかねてなのか
詳細は分からないが
心理的な現象っぽい
それを見てると
古の儀式やら降霊術やらって
こ~ゆ~のが起源なんじゃなかろ~か
なんて思ったりする
そう言いながら
自分もしっかり
空耳に反応してる
案外
実際に鳴ってるのかも知れないねぇ