【紅茶の香り】
紅茶ばっかり飲んでる時期があった
その頃は茶葉の種類もすぐに分かってたけど
次第に珈琲を飲む事が多くなり
今ではどの種類も紅茶で一括り
珈琲も同じ道を辿り一括り
思い起こせば
米や魚も似たようなもんだ
あれだけ読んでた本もあまり読まなくなった
釣りにもしばらく行ってない
好みの変化と言うより
生活や環境の変化に伴って
時間を過ごし方がだいぶ雑になったように思う
最初は感じた違和感も随分薄まり
いつの間にか当たり前になってた
しかしここ数年
割と時間が取れるようになり
周りからも良い影響を貰った事もあって
少しづつ
取り戻しつつある
ゆったりな時間に身体を伸ばすと
今まで随分縮こまってたと実感する
残りの時間
もうひと伸び
【愛言葉】
え
なにそれ
おじさんにも分かるように説明してよ
チラリと調べて乗っかろうかと思ったけど
ここは勝手に解釈
愛言葉とは
愛を感じる言葉の事である
身体大事にしてね
気をつけてね
揚げたてですよ
心配しましたよ
おかわり無料です
そういう所が好き
無事に帰って来てね
ありがとう
増量中
会いたかった
喜ぶと思った
うれしい
サービスしときますね
痩せました?
素敵
おはよう
なんだ
世の中
愛に溢れてんじゃん
【友達】
年齢も性別も
性格も趣味も
出身も環境も
バラバラだけど
みんな友達
俺ラッキー
【行かないで】
もうね
それはもう仕方ないよ
出会ってしまったからには
行き着く先は
生き別れか死に別れ
それなら
出会いに感謝し
後者でなかった事を
相手に行く先がある事を
喜ぶしかないんじゃなかろうか
どこかでひょっこり
なんて事もあるかも知れない
もちろん極論だし
実際の所
そんな簡単には出来ないけれど
結果を変える事が出来ないのなら
捉え方を変える
少しくらい自分に寄せたって
誰も文句言わねぇよ
【どこまでも続く青い空】
大人になったら
そんな風景の中に身を置くと思ってた
今の自分には見えない
遥か遠くを見渡し
大きくなった身体で
空と地平線の境目まで
走って行けるくらいに思ってた
大人になってみたら
案外そうでもない
なったらなったで大人の事情がくっついて来る
まぁ自分が選んだ選択の結果
致し方なし
子供の俺よ許せ
それでもたまには良い事もある
思えば視線は
その頃から40cmしか変わってないのだ
空を相手に語れば誤差ですらない
体重だって20kgほどしか変わってない
痩せ過ぎだった事を考えれば無に等しい
子供の俺よ許せ